安倍晋三と社会主義 アベノミクスは日本に何をもたらしたか 朝日新書

鯨岡仁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022950512
ISBN 10 : 402295051X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
追加情報
:
248p;18

内容詳細

躊躇なく民間に介入する安倍政権―この「不自由経済」の先に未来はあるのか。異次元の金融緩和から賃上げ要請、携帯の値下げまで。最長宰相は、なぜ「小さな政府」と決別して、「大きな政府」の復権に走ったのか?その経済思想は、どこからきたのか?満州国の計画経済を主導し、社会主義者と親交があった岸信介からの歴史文脈、そして社労族・安倍晋三の「変節」から読み解く!

目次 : 第1章 「統制経済」と「福祉」のDNA/ 第2章 社労族から小泉首相の後継者へ/ 第3章 「瑞穂の国の資本主義」、その真意/ 第4章 アベノミクスの「変節」/ 第5章 アベノミクスとは何だったのか?/ 第6章 ポスト安倍の行方

【著者紹介】
鯨岡仁 : 1976年、東京都生まれ。99年、早稲田大学卒業、日本経済新聞社入社。2003年、朝日新聞社に移り、政治部記者として、首相官邸、防衛省、民主党などを担当。08年、経済部記者になり、日本銀行担当としてリーマン・ショックを取材。社会保障と税の一体改革、内閣府、財務省、自民党、首相官邸(2度目)、経済産業省などを担当。現在、北海道報道センター次長(デスク)。景気循環学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • チャー さん

    前総理の政策決定や政治についての考え方を記者である著者が取材内容をもとに記した本。国全体を運営する国家の中枢にいる人達を取り巻く意思決定の環境を少し知ることができた。個人の思想は周りの環境に刺激される部分も少なからずあることを知る。一言で政府や内閣といっても、多くの人と様々な思惑が絡み合っており、決して万人が望む結果が、多様化した社会へもたらさせるわけではないという一面を改めて感じた。

  • 大先生 さん

    納税者必読の書!(朝日新書ですが安倍批判本ではありません。)アベノミクスが実は社会主義の影響を受けていた!ということを説明した本です。アベノミクスは新自由主義ではなく左派の経済政策だという指摘は以前からありましたが、本書は祖父の岸信介の思想・交友関係(特に三輪寿壮)にまで遡って安倍さんの思考回路を分析しています。そして、アベノミクスとれいわ新選組は大きな政府、維新と菅さんは小さな政府(新自由主義的)と分類しています。ところで、岸信介が国民皆保険・最低賃金制度を導入したって…私は知りませんでした…汗

  • かんがく さん

    右派、保守政治家イメージの強い安倍晋三を、経済政策では左派的であると評価する。戦前の岸信介と三輪寿壮から、竹中平蔵とれいわ新撰組に至るまでを、財政政策と経済政策を軸に読み解く。戦前は統制経済、戦後は社会保障を推し進めた岸信介、日銀への介入を強めた安倍晋三、反緊縮左派である山本太郎などを同じ軸で理解するのは面白い。小泉・竹中路線が強い第一次安倍政権とアベノミクスは異なることに注意しつつ、竹中と強いパイプを持ちつつアベノミクスの継承を唱える菅総理がどう動くかが気になる。

  • あんさん さん

    アベノミクスのテクニカルな解説本ではなく、安倍晋三氏の祖父岸信介氏と、岸氏の学友であった社会党右派の三輪寿壮氏との係わりから始め、戦後経済政策を中心に安倍氏の歩みを振り返る内容。たくさんの政治家、官僚、経済学者、日銀総裁などが登場するが、いかに今の膨大な財政赤字を産み国の債務を積み上げてきたかを見ると呆然となる。広く将来まで考えての政策だったのだろうか。社会党左派が現実的でない主張をくり返し、健全な野党の政策立案を妨げたことも大きな影響を与えたように思われた。しかし全ては国民が選択し支持したことなのだ。

  • 筑紫の國造 さん

    大変優れた「安倍政権研究本」。帯の文句と出版社から政権を過激に批判した本に思われるかもしれないが、内容は相当客観的で政権支持者も不支持者も読むべき本だと言える。安倍晋三の経済思想を祖父である岸信介の統制経済思想に求め、さらに社会党の政治家で岸の盟友、三輪寿壮との関係から解きほぐす本書は、戦後日本経済発達史の側面も持っている。また、戦後の発展がGHQの占領統治以前、岸ら革新官僚による「1940年体制」にある事に触れたのも大きい。「ポスト安倍」についての見通しもかなり正確だったと言える。

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鯨岡仁

1976年、東京都生まれ。99年、早稲田大学卒業、日本経済新聞社入社。2003年、朝日新聞社に移り、政治部記者として、首相官邸、防衛省、民主党などを担当。08年、経済部記者になり、日本銀行担当としてリーマン・ショックを取材。社会保障と税の一体改革、内閣府、財務省、自民党、首相官邸(2度目)、経済産業

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