ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 講談社プラスアルファ新書

高野誠鮮

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062729000
ISBN 10 : 4062729008
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

石川県羽咋市の市役所職員・高野誠鮮氏は2005年、過疎高齢化で「限界集落」に陥った農村を含む神子原(みこはら)地区の再生プロジェクトに取り組み、それが大成功を収めるまでの紆余曲折とアイデア満載、感動的実行力のプロセスを克明に記す。
高野氏は数々のユニークなアイデアを次々と繰り出し、そのアイデアを驚くべき行動力で実行していく。その結果、多くの若者を誘致し、農家の高収入化を達成!
また、高野氏は神子原地区で収穫される農産物をブランド化するために、高野氏はとてつもないことを思いつく。それは「ローマ法王に米を食べてもらう」という突拍子もないアイデア!ローマ法王庁から快諾の返事が来て、高野氏は自らバチカンに出向き神子原米を献上し、それを全国紙が取り上げた――。そして、役所には注文の電話が鳴りっぱなし……!
非常識と一般では思われてしまうかも知れないことを恐れることなくアイデアを自由に発想し、そして、それを躊躇なく、しかし確実に実行する、高野氏の仕事の流儀に大いに学ぶための、多くのヒントがちりばめられている一冊。

【著者紹介】
高野誠鮮 : 石川県羽咋市教育委員会文化財室長。1955年、石川県羽咋市生まれ。科学ジャーナリスト、テレビの企画構成作家として『11PM』『プレステージ』などを手がけた後、1984年に羽咋市役所臨時職員になり、NASAやロシア宇宙局から本物の帰還カプセル、ロケット等を買い付けて、宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」を造り、話題になる。1990年に正式に職員となり、2005年、農林水産課に勤務していた時に、過疎高齢化が問題となった同市神子原地区を、年間予算わずか60万円で建てなおすプロジェクトに着手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Yunemo さん

    直接の関係じゃなく、読了後の最初の想い。「他人事」じゃなくて「自分事」なんだ、何もかも。評論家でもなく、害虫駆除思考でもなく、他人の想いが自分の想い。全ての生き方に「自分事化」を図らなければ、他人は他人の思考が蔓延、もしかして今の日本じゃない。本作品、限界集落からの脱却ということばかりでなく、いろんな要素を含んでますが、一面、マーケティングの極致表現かも。前著時代2011年度に28兆円だった医療費、2014年度40兆円。いろいろ言うけど、自然栽培食に賭けてみるのも健康への大きな鍵、なんてことを想い読了。

  • saga さん

    奥付は2015年・第3刷。高卒で上京し、TVの構成作家となり、実家の寺を継ぐために帰郷。不本意ながら地元の市役所に臨時職員として就職したのだが、その後の公務員らしからぬ行動がすごい。英語に堪能だったことが強みになったのは間違いない。1次産業である農業は、販売原価を生産者が決められない欠点を抱えているのは、著者と同意見だ。羽咋と言えばUFO。しかし、その町おこしの一つとなったUFOが、公民館での古文書講座がきっかけだったのは意外だった。自然栽培農法も興味深い。

  • かんらんしゃ🎡 さん

    ★この人のアイデア量はすごい。よくもまあドラえもんのポケットみたいに次々と出てくるものだ。やりきる推進力もアトム級だし、へこたれなさはモグラたたきのモグラ並だ。★「少しでも可能性があればやってみる」月並みだがホントにやれば道は開ける。そのことを彼は証明してみせた。森見氏の『恋文の技術』に何度も羽咋のUFOがでてくるが、それもこの人が仕掛け人だった。ドラマ「ナポレオンの村」の原作本でもある。

  • Kentaro さん

    今の日本は、隣近所とのつきあいがどんどん希薄になっている。隣の家でお年寄りが一人で死んでいようが、無関心なこともある。けれど田舎になればなるほど人間関係は濃密なのだ。誰かが病気していたらみんなで面倒見る。子供が悪いことをしたら、みんなから怒られる。昔は地域全体の子供として接していたのだ。人間は、山の過疎集落のようなまさかと思う場所に、自家焙煎した本格的なコーヒーを出してくれる店があったりすると驚くもの。そういう意外性のある体験をすると、別の人を連れて来て同じ体験をさせそれで相手が驚くとうれしくなってくる。

  • Kawai Hideki さん

    非常に爽快かつ面白かった。役所の上司に煙たがれて限界集落の臨時職員をさせられた筆者が、予算60万円、期限1年間で知恵を絞って、集落に若者を呼び、農家が自分で商品を作って売れるようにし、無名だった神子米に「ローマ法王が食べた」というブランドを確立させたお話。役人離れしたユニークな発想と大胆な行動力もすごいが、したたかな情報戦略が一番すごかった。小さなニュースを連発することで注目を集める一方、田園調布等の高級住宅地からの注文には応じず、都内デパートへ注文をまわすことで、デパートに高く売れるようにしたりとか。

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