基本情報
内容詳細
被災後の人びとと地域社会はどのような変化を遂げてきたのか。無形民俗文化財の復興・継承、慰霊のありよう、被災者支援など、民俗学・人類学・宗教学の立場で地域社会と人びとの姿を見つめ、災害からの再生と減災に果たす生活文化の役割を考える。
目次 : 序論 フィールド災害人文学の構築にむけて/ 1 無形民俗文化財の被災と復興事業(文化財化する地域文化―大規模災害後の民俗文化財をめぐる対応から/ 生きた文化財を継承する―無形文化遺産と被災・復興/ 無形文化遺産の防災という考え方―東日本大震災の教訓と無形文化遺産アーカイブスの試みから/ 復興のなかの発見と創造―震災復興関連事業に関わった一民俗学者の随想)/ 2 被災地からみた民俗芸能の復興・継承(祭りの「復興」過程―宮城県山元町の八重垣神社の事例から/ 被災地からみる民俗芸能の未来―「子ども神楽」の誕生とその活動から考える/ 民俗芸能の中期的復興過程における継承活動の諸相と原動力―福島県浜通り地方の三つの田植踊を事例として/ 福島県の民俗芸能と減災無形文化遺産―災害復興政策になぜ無形文化財が必要なのか)/ 3 災害死者の慰霊・追悼と記憶の継承(災害死者の供養と伝承/ 災害後の持続可能なコミュニティの構築に果たす記念碑の役割―東日本大震災と津波を事例に/ インドネシアと日本の津波記念行事にみられる「救いの約束」/ 被災地の祭り・祈りを支援する学生ボランティアと宗教学者)/ 4 被災者・家族の暮らしの再建と地域社会(被災地にみる手仕事ビジネスと新たな社会関係―宮城県を事例として/ 大惨事と自主的判断―福島原発災害後の「母子避難」の意味を問う/ 沖縄県における避難者受け入れ過程/ 災害時における外国人被害者に対する通訳の役割と問題点―二〇一二年クライストチャーチ震災に学ぶ)
【著者紹介】
高倉浩樹 : 1968年生まれ。東北大学東北アジア研究センター教授。専門は社会人類学、シベリア民族誌
山口睦 : 1976年生まれ。山口大学人文学部准教授。専門は文化人類学、日本研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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