搾取される若者たち バイク便ライダーは見た! 集英社新書

阿部真大

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087203615
ISBN 10 : 4087203611
フォーマット
発行年月
2006年10月
日本
追加情報
:
18cm,157p

内容詳細

大学を1年休学して体験したバイク便ライダーの世界。不安定雇用に甘んじながら、同僚たちが自発的にワーカホリックに陥るのはなぜか。格差社会に生きる若者を搾取する、職場のメカニズムを分析した衝撃の論考。

【著者紹介】
阿部真大 : 1976年生まれ。岐阜県岐阜市出身。東京大学大学院後期博士課程在籍。専攻は労働社会学・家族社会学・社会調査論。大学休学中のバイク便ライダー体験をもとに、団塊ジュニア世代が直面する労働・雇用問題を、社会学的な知見を駆使して考察した『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サイバーパンツ さん

    なぜ若者たちがワーカホリックになるのかについて、バイク便ライダーを例に読み解く。彼らは職場が仕掛けた巧妙なトリックによって、趣味と仕事が同一化され、病気や事故さえもライダーの勲章と感じるまでに追い込まれていく。そのようなバイク便ライダーの実体を踏まえ、著者は趣味を仕事にする際には、自分の望む職場の内情を事前にリサーチし、知っておくべきだと説く。題材と結論は割と普通なんだけど、あまり知らないバイク便ライダーに焦点を当てたおかげで面白かった。

  • tolucky1962 さん

    バイク便ライダーを題材に若者がなぜ搾取されるかを探る。この仕事の経験のある著者は執筆当時東大社会学専攻博士課程学生、現在は甲南大学准教授(労働社会学)。自分のバイクで請負契約で仕事するライダーはその美学ゆえにワーカホリックになっていく。時給ライダーから歩合ライダーになっていく理由をその内面から説明する。趣味としてのバイク好きはいつのまにかすり抜けの技を磨くプロのバイク好きに。そこまで仕事に打ち込みながら自らを負け組と捉える。事故は自己責任。若い労働力は使い捨てられていく。 そんなトリックが職場にある。

  • まっ黒大魔王 さん

    バイク便ライダーを実際にしていた著者の経験から、現代日本の搾取される若者の実情を伝えたかったようです。しかし、バイク便ライダーだけの実例から語るには少々無理があり、社会学博士課程の院生のわりに、内容が薄すぎる。変に多い余白や改行、小さな表で丸一ページ使うなど、明らかなページの水増しが多く、厳しい言い方をすれば、著者の売名のための暇つぶしにしか見えませんでした。

  • ヒダン さん

    バイク便ライダーという不安定雇用ど真ん中で、趣味と仕事が一体化してワーカホリックになってしまうという<搾取される若者たち>を参与観察という社会学的手法で調査したものをまとめた本。仕事による趣味の更新により加速度的に泥沼にはまり込み、事故を起こせばそこでぽっきりと会社に捨てられる。しかし最初の一歩を誘うトリックは自分たちで用意してしまっているのだ。団塊ジュニアだからバイク便ライダーになるというのはこじつけだと反論したいが、リスク管理を可能にする教育と労働者の連帯を進めるべきだという提言はもっともだと思った。

  • Mr.T さん

    本書はバイク便ライダーに焦点を当てているが、本書のように自分の首を絞めるシステムを自分で支持しているということは多いように思う。 また、「好きなことを仕事にしろ」というメッセージを送る知識人の中には 「好きなことをやっているんだから、文句を言うな」というイメージも孕んでいるように思えた。

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阿部真大

1976年、岐阜県生まれ。東京大学卒。社会学者。甲南大学教授。専門は労働社会学、家族社会学、社会調査論。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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