裁判長の沁みる説諭 刑事法廷は涙でかすんだ…

長嶺超輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309249407
ISBN 10 : 430924940X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
208p;18

内容詳細

司法という権威に頼ることなく、犯罪の奥にある悲しい事情と当事者の感情に寄り添っていく類まれな裁判官がいる!はからずも罪を犯してしまった人々。彼らの躓いた人生を好転させるほど魂のこもった言葉を軟らかく投げる裁判官。その血のかよった「教えさとし」。

目次 : 胸を張って生きていいんです。あなたは迷惑をかけたくないという思いが強すぎた。/ 世の中、それほど捨てたものではありません。もっと人を信用してみてください。/ この裁判は、あなただけが裁かれているのではありません。/ 奥さんたちの期待に応えられなきゃ、君は男じゃないよ。/ 普通の生活をして、初めて救いがあります。来年の春に再出発してください。/ もう、やったらあかんで。がんばりや。/ 娘さんを公開に連れていって、久しぶりに話をしてみては…/ その感触を忘れなければ、きっと立ち直れますよ。更生できます。/ 息子さんの長所、いいところを3つ、言ってみてください。/ 現実と向き合うのが難しいと思います。しかし、できることは何か、考えてください。〔ほか〕

【著者紹介】
長嶺超輝 : フリーランスライター、出版コンサルタント。1975年、長崎生まれ。九州大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • M さん

    裁判官の血の通った言葉。被告人に寄り添いつつ、立場を弁えた、激励の説諭の数々。いわゆる出世軌道に乗るエリート裁判官は数をこなすため事務的な裁判になりがちと。こうした本当の意味で社会貢献に寄与している優秀な裁判官にこそ、偉くなってほしいなぁ。だって被告人が受けた裁きをまっとうして人生を立て直せることが裁判の意義だよね。もし就職できず心折れて再犯したとしたら。その被害者自分かもしれないわけで。裁判の傍聴は、誰でもいつでも予約なしの出入り自由だそうです。じゃちょっと行ってみっか!とはなかなか笑

  • けんとまん1007 さん

    30のものがたり。どの裁判官の説諭も、被告をあくまで一人の人として見ている眼差しがある。その表現はいろいろあるが、きっと被告のこころに沁みると思う。そこから思ったこと。これは裁判に限ることではないのではということ。日常の暮らしの中でも、当てはまるような場面がとても多いと思う。それは、反対の視点から考えることも大切。人のふり見て・・・に通じるものがある。

  • らなん さん

    2020年。題名通り、裁判長の気持ちが入った話の数々です。怒りあれば、相手のことを考えての叱咤激励もあり、感情が入った言葉が出るとは思っていなかったので、意外でもあり嬉しくもあった。事件も、有名なものから、芸能人が関わっているのもあり、興味深い。

  • トビー さん

    たとえ執行猶予がついた判決でも、裁判長はその期間は自分と向き合う時間にして欲しい、と伝えている。厳しい判決を出すことだけが人を正す訳ではない。優しさの中にも厳しさ、厳しさの中にも優しさが見える人間になりたいと思う。

  • Taka さん

    平日暇に飽きると何をしだすのか。裁判の傍聴に動物園や博物館を見るような気持ちで行くのですね。罪人を機械的に裁いていく数多の裁判官の中に、血の巡った言葉をかける人がいる。自分は何一つ悪くないという顔をする罪人を高い所から見定める裁判官の心境とはいかばかりか。コイツに何を言っても無駄だと決められた刑を踏襲するのか、それとも感情にかけて反省を促す言葉をかけるのか。結局は自分だけを愛してしまう人が溢れた倦んだ世の中に、最終的に転がり落ちた人々にかけられる言葉は厳しくも優しさがある。人を変えられるのは他人と自分です

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長嶺超輝

1975年、長崎県生まれ、3歳から熊本で育つ。九州大学法学部卒。法律や裁判をテーマにした執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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