イスラームからお金を考える ちくまプリマー新書

長岡慎介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480685070
ISBN 10 : 4480685073
フォーマット
出版社
発行年月
2024年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

お金のもうけ方について独自の教えがあるイスラーム。利子の禁止や喜捨の義務など信仰に基づいた経済の仕組みとは?急速に発展してきているイスラーム経済の知恵に学べば金融資本主義を乗り越えられる!?

目次 : 第1章 イスラーム世界へようこそ!(世界に広がるイスラーム/ 飛躍するイスラーム世界 ほか)/ 第2章 つながる信仰と金もうけ(商人フレンドリーな宗教/ 金もうけが天国に直結する!? ほか)/ 第3章 無利子銀行の挑戦(利子のない銀行は可能なのか?/ ムスリム商人の経験に学ぶ ほか)/ 第4章 伝統と革新のイスラーム式助け合い(満ちあふれる思いやりの精神/ イスラーム世界の繁栄を支えたワクフ ほか)/ 第5章 イスラーム経済の知恵から学ぶ(資本主義とは何だろうか?/ 飽くなき儲けと成長を求めて ほか)

【著者紹介】
長岡慎介 : 1979年生まれ。東京大学農学部卒業。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。修士(経済学、東京大学)、博士(地域研究、京都大学)。イスラーム経済の思想および実態を中東と東南アジアでのフィールドワークを通じて解明しながら、そのポスト資本主義的可能性について探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    資本主義の行詰まりが指摘される現代、マルクス主義経済が見直されているようだが、著者はイスラム経済に注目する。確かに、その基本となる、@利子の禁止、Aギャンブルの禁止、B喜捨の義務という3つの原則は、金融と投機と強欲の資本主義、不労所得の繁栄という現代社会へのアンチテーゼである。プリマー新書としての問題提起には納得だが、アッラーへの絶対帰依という信仰に支えられた経済システムが普遍化できるのか、リーマンショックでイスラムの無利子銀行の被害は最小限だったというのは本当かなど、もっともっと深く知りたいと思う。

  • さとうしん さん

    イスラーム圏で行われてきたムダーラバという商売、投資の方法、そしてそれを応用した無利子銀行など、資本主義経済のアンチテーゼとしてイスラーム経済を解説していく。どこかで見たような方法だなと思ったら、終盤で西欧もイスラーム経済の発想を取り入れていたことや、本邦の頼母子講がムダーラバの発想に類似していることが指摘される。「国家の体制や社会が異なる」なんてことは言わず、我々とは違う経済のあり方にも注目していくべきと思わせられる。

  • どら猫さとっち さん

    イスラームというと宗教のことが真っ先に思い浮かぶが、経済も独特の考えがある。ただの金儲けに留まるのではなく、お金がない人たちにも商売ができるようにして、その儲けを分け合うというもの。助け合いの精神が、国を豊かにする。社会にも人々にも豊かになれるのが、イスラームの経済なのだ。お金だけじゃない、経済の哲学が本書にある。経済界の人たちに、本書を読ませたい。

  • oooともろー さん

    これは目から鱗。イスラームがお金儲けを肯定する理由や他人のために協力する理由など。学ぶべき・利用できるところが多い。

  • takakomama さん

    イスラーム経済では利子を禁止していることを社会人講座で知りました。無利子銀行などのシステムが具体的によくわかりました。「自分が救われたいという利己的な思いが先にあって、その目的達成のために人助けが行われている。人知れずひっそりと行うことが望ましい」という、利己と利他が両立する「利己的利他精神」だと、寄付や人助けをしたくなると思います。 

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