日本が先進国から脱落する日 “円安という麻薬”が日本を貧しくした!!

野口悠紀雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784833424516
ISBN 10 : 4833424517
フォーマット
出版社
発行年月
2022年02月
日本
追加情報
:
281p;19

内容詳細

日本人の給料はなぜ上がらないのか?円の購買力は70年代に逆戻り!日本の賃金はOECDで最下位クラス。1人あたりGDPで韓国に抜かれる!?“安い日本”の原因を解き明かし、2040年を大予測!!

目次 : 第1章 信じられないほど貧しくなってしまった日本/ 第2章 “円安という麻薬”で改革を怠った/ 第3章 「安い日本」を理解するための経済指標/ 第4章 賃金が上がらないのは、物価が上がらないから/ 第5章 日本停滞の原因をアメリカに学ぶ/ 第6章 デジタル化に遅れた日本/ 第7章 亡国の円安20年史/ 第8章 日本は1%成長できるか?/ 第9章 高齢化のピークに向かう―2040年問題の深刻さ/ 第10章 将来に向かって、いま何をすべきか?

【著者紹介】
野口悠紀雄 : 1940年、東京生まれ。1963年、東京大学工学部卒業。1964年、大蔵省入省。1972年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、一橋大学名誉教授。専門は日本経済論。著書に『情報の経済理論』(日経経済図書文化賞)、『1940年体制―さらば戦時経済』、『財政危機の構造』(サントリー学芸賞)(以上、東洋経済新報社)、『バブルの経済学』(日本経済新聞出版社、吉野作造賞)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版社、大川出版賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きみたけ さん

    著者は、一橋大学教授・東京大学教授・スタンフォード大学客員教授・早稲田大学大学院教授などを経て、一橋大学名誉教授の野口悠紀雄先生。今や日本は、 平均賃金がOECDの中でも最下位グループという低さで、国別の豊かさの目安となる1人あたりGDPの順位も下がり続け、数年後には韓国に抜かれると見られている。日本経済のどこが問題で、復活するためにはどんな可能性があるのか、そのためにはいま何をすべきか。日本経済の20年後を展望するための一冊。とても勉強になりました。

  • Roko さん

    日本はずっと円安が良いという政策をとってきました。輸出産業にとって有利だし、株価が上がるという効果があるからです。でも、よく考えてみて下さい。日本は食料自給率が低い国ですから、食料は輸入に頼っているのです。石油だって天然ガスだってほとんどが輸入です。円安のせいで日本はドンドン貧しくなっています。先進技術にも追いつけずにいます。 もはや日本は先進国ではないんです。#NetGalleyJP

  • 楽 さん

    2022年3月。Amazonでの評価ほど酷いとは思わない。今更の感はあるが政治が総括しないので学者がやるしかないのだろう■一見数字で明確に説明されているが難しい。各章最後のまとめだけ読んでもいい。後半は円安とは関連が薄く、「悪い円安」が進む中の後付けのタイトルかとも思ったり■なぜ日本は30年も停滞が続くのか。韓国や台湾にも抜かれ、もはや経済大国でも技術大国でもない。このままではますます貧しくなっていくだけだ■働き手はこれだけ社会保険料や税金を取られては労働意欲もなくなってしまうし、将来に希望が持てない

  • kk さん

    図書館本。我が日本はいつまでも世界一流の先進国であり続けるもんだと、ずっと信じ続けてきたkk。この本を読んで己が如何におめでたい極楽トンボであったか、痛いほど思い知らされました。著者が指摘する厳しい事実とデータの数々。我が国の凋落ぶりを眼前に突きつけられて、熱でも出てきそうな心持ち。何をどうすれば良いのかkkにはよくわかりませんが、とにかく我々は自分の置かれた位置を冷静に見つめ直して、また謙虚さを取り戻すことが大切なのかなと感じさせられました。

  • ジョンノレン さん

    日本的なあまりに日本的な、空気や和という曖昧さに都合よく依存し、論理に根差した組織形成や意思決定プロセスを蔑ろにした咎が、ここに来てにっちもさっちも行かない金縛りの状況を招来している。読み進める程に暗澹たる気持ちになった。韓国は通貨危機に直面し、技術革新、大学改革や英語教育拡充で成長力を拡大し、台湾も極めて論理的に技術革新に取り組み、最早日本はその後塵を拝するのみならず、ビッグピクチャーの片鱗も見えてこない。もたれ合いのベタベタ構造から脱却し、論理的にドラスティックに大鉈を振るわなければ、将来はないかも。

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野口悠紀雄

1940年、東京に生まれる。63年、東京大学工学部卒業。64年、大蔵省入省。72年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学教授などを経て、一橋大学名誉教授。専攻は日本経済論(本データはこの書籍が刊行

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