安全保障とは何か シリーズ日本の安全保障

遠藤誠治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000287517
ISBN 10 : 4000287516
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
遠藤乾 ,  
追加情報
:
306p;20

内容詳細

いま、なぜ日本の安全保障を問い直さなくてはならないのか。これまでの議論には何が欠けていたのか。現在と将来の日本の安全保障を考える際におさえておくべき文脈や課題を多面的に整理。安全保障に関する論理の転換をはかる必要性を示しつつ、シリーズ全体を貫く問題意識と視座を提示する。

目次 : なぜいま日本の安全保障なのか/ 1 安全保障とは何か(安全保障論の転回)/ 2 日本の安全保障の文脈(安全保障の政治的基盤/ 日本の国家安全保障―歴史的条件から考える/ 変容する政策決定過程)/ 3 日本の安全保障の課題(問題としての中国/ 沖縄/日本の安全保障/ 不可視化される国連/ 9・11の衝撃―テロリズムと安全/ 批判的安全保障論から見た3・11)/ 4 パラダイム転換のために(共通の安全保障は可能か―「日本の安全保障」を考える視座)

【著者紹介】
遠藤誠治 : 1962年生。成蹊大学法学部教授。国際政治学

遠藤乾 : 1966年生。北海道大学大学院法学研究科・公共政策大学院教授。国際政治・ヨーロッパ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    重要なのは、独力で自国の安全を保障できない日本が、米国を東アジアの潜在的対立構造に引き込みたい誘因の高まり。法の支配や人権という、自由民主主義の根本(20頁)が問われるところ。人間の安全保障論(HS)は、日本という自国の問題として意識されず、問題や窮状を抱える他国への援助を後押しする面が強調される(23頁)。安保の語源はラテン語で不安や心配から自由であること(35頁)。共同通信の久江雅彦氏によると、防衛省制服組の台頭、背広組の影響力低下(129頁〜)。

  • masabi さん

    一口に安全保障と言ってもその対象は国家、経済、エネルギーなど多岐に渡る。本巻ではまず安全保障とは何かを見ていく。中心となるのは従来の国家安全保障から人間中心の安全保障への移行だ。人が恐怖からの自由、欠乏からの自由を果たすことこそが人間中心の安全保障の要となる。この移行は国際的なものであり、日本がどう関わるかにも関係する。仮に中国に支援することは関係改善や信頼関係の醸成にも資することになり、それが日本の安全保障にもプラスとなる。

  • coolflat さん

    日本版NSCの件が面白かった。日本版NSCの前身は安全保障会議だがその実質的権限は安全保障危機管理室にあった。トップは防衛省背広組の指定席でありそこに外務省と警察庁が絡むという構図だったが日本版NSCでその構図が変わる。安倍はトップに外務省出身の谷内を充てる。つまり日本版NSCの最大のポイントは外務省支配であり、当然防衛省背広組の影響力は低下、一方で制服組が台頭する。外務省と制服組の連動もまた日本版NSCの特徴でもある訳だ。なお警察庁はほぼ蚊帳の外に置かれるが影響力を残すために秘密保護法の成立を牽引する。

  • Kai Kajitani さん

    以下の文章で、この本収録の遠藤誠治さんの論考について言及しています。http://editionhomoviator.blogspot.jp/2014/12/kajitaniend.html

  • Kazuo さん

    安全保障を考える意味とは(以下本書からの抜粋要約)。「国の安全保証」という概念は、本質的に考察すると不明瞭な点が多い。それが曖昧であるほど、政府とって権力を最大化する余地をもらす。本来なら説明が必要となる政策や行為を正当化する事由として、圧倒的に便利な政治的道具となる。誰のどのような脅威に対し、誰が、どのように、どこまで安全を保証するのか、自らの頭で考えない限り、それは簡単に操作されうる概念となる。日本の安全保障を根底から見直すという作業は、「安全保障」を、自らの手に取り戻すことを意味する。

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遠藤誠治

成蹊大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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