外交官が見た「中国人の対日観」 文春新書

道上尚史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166607679
ISBN 10 : 4166607677
フォーマット
出版社
発行年月
2010年08月
日本
追加情報
:
18cm,221p

内容詳細

沈む欧米諸国、日本をよそに経済的大躍進を続ける中国。「中国はいい加減な国だ」とあら探しをして安心しがちだが、中国には自慢もあれば、自制もある。元中国公使が見た、聞いた「新しい中国」の姿。

【著者紹介】
道上尚史 : 1958年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1983年外務省入省。ソウル大学で韓国語を学び、ハーバード大学で修士。在ジュネーブ代表部、在韓国日本大使館(政治部)、本省経済局課長等を経て、2007〜09年在中国日本大使館公使(広報文化センター長)を務める。韓国と中国を肌で知る、外務省有数の東アジア通。上智大学非常勤講師として「日本外交の諸問題」を講義。現在は内閣官房で勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Meistersinger さん

    韓国で奮戦した道上さんは中国に転戦していた。こっちでは文化交流を担当。最近読んだ他の本でもそうだが、中国のエリートの対日理解や冷静な情勢分析力は侮れないものがある。こうしたエリートがメディアを通じて国内の空気を「良導」していく様(ある程度愛国心を満足させつつ、未発展な部分を自覚させる)は凄みを感じさせる。民主主義の日本では真似できないやり方である。振り返って最近の文楽や中之島の図書館を巡る騒動を見ていると、日本は衆愚的に知的なものへの嫌悪・憎悪が異様に高まっているのではないか?

  • Taro.H さん

    中国の悪い点をあげつらう報道が蔓延しているわが国において、この本の価値は高い。公使が見たリアルな中国を描写した一冊で、中国人は日本をどう見ているかとか、中国の本音は何かといったことを知ることができるのみならず、日中を比較することで、日本に足りないものが何かということも発見できるだろう。特に、第二章の対話編におけるA氏の日本に対する発言は、中国帰国子女の私にとって、そうなんだよ!と思うところが多々あった。また、第五章の日本人の危険な中国観(内心求めている中国像だけを選び出して中国を矮小化)についても同意。

  • HANA さん

    この本での中国人とはあくまでエリート学生や知識人が中心。そのため一般大衆に観られるような激しい反日などは影を潜めており、日本にも学ぶべきものがある。というスタンス。一般の民衆との乖離が気になるところである。あと確認できたのは日本のサブカルの力強さと、中国マスコミの己を見る目の冷静さ。この冷静さがある限り中国は某半島と違い決して侮れないと思った。

  • セイタ さん

    よくある中国文化論!わりとありふれた内容が多かったように思った。新聞の話が多い。著者が大使館の広報部門であったため、中国のメディアにはよく目を通していたらしく、情報自体は信頼できそう。しかし、ある程度バイアスがかかっていそう。データをきちんと提示しなかったり、ソースが書かれていなかったりするので、多少イライラさせられる。第4章の中国人学生からの質問を受けて、著者が答えるという形式の部分はけっこう使えそう。この本には藪野氏の様なハラハラドキドキの外交に関する話や丹羽氏の様な数字に基づいた分析はない。

  • atsushi さん

    中国人から受ける質問がまとまっていて2年前の出国前に読みたかった1冊。全体的に日本を賛美する中国人を多く描いているように見えるが、結果的に中国の良いところと大体半々くらいかなといったところ。ただ中国メディアの構造とかの話はわかりやすくてなるほどと感じた。筆者からの提言も共感できるものがわかりやすく、現代の中国人の、「過去日本にひどい目に合わされても、国の発展のため日本から積極的に学ぼう」(←かつての日本にもあった姿勢)のような冷静かつ強かな姿勢は外大生として忘れたくないと感じた。

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人物・団体紹介

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道上尚史

1958年大阪生まれ。東京大学法学部卒。ソウル大学研修後ハーバード大学修士。韓国で5回計12年勤務し、外務省きっての韓国通。在中国大使館公使、在韓国大使館総括公使、在ドバイ総領事、在釜山総領事、日中韓協力事務局長の後、現在駐ミクロネシア連邦大使。中韓両国で公使を務めた外交官第一号。新聞・雑誌寄稿、大

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