米を洗う 米菓の縁で紡ぐ岩塚製菓100年の夢

辻中俊樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344039247
ISBN 10 : 4344039246
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
251p;20

内容詳細

越後。人が人を想う大切と、100%国産米。創業75年、粘り強さと実直さの強みと秘密。真面目で愚直なせんべい屋、感動のストーリー。

目次 : プロローグ ホーチミンの朝―「縁」が紡ぐ夢/ 第1章 絶の越後岩塚駅―台湾からの来訪者/ 第2章 去来する創業の心―「Why」「What」「How」/ 第3章 「これも何かの『縁』でしょう」―1983年正月明け/ 第4章 偶然の神の微笑―「お子様せんべい」という原石/ 第5章 逆境は良薬、順境は凶器/ 第6章 「縁」は尽きる―されど人がつなぐ/ 第7章 米と生きる―始まりから終わりまで/ 第8章 時代と世代―「台湾にも息子がいる」/ エピローグ 米を洗う―点と点を結ぶ

(「BOOK」データベースより)

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  • タイ子 さん

    新潟の豪雪地帯は冬になると出稼ぎに出る人が多くて、家族揃って冬を越せる地元に企業を作ろうと立ち上がったのが岩塚製菓の創業者たち。彼らの会社への思い、地域と一帯になり地元に尽くす思い、社員たちへ福利厚生。その技術指導の提携に40年前、台湾から訪れた若者に最初は断りながら、結局承諾することに。そして、今では台湾の会社が世界一の米菓メーカーに成長。グローバルな視点でも読ませながら、中越を襲う幾多の災害にも立ち上がり、創業75周年を迎える会社の物語。<米を洗う>作業の意味を知る事ができました。

  • けんとまん1007 さん

    米菓の会社というと、新潟の3社が浮かぶ。地元のスーパーで、手に入りにくいものもある。そんな一つ、岩塚製菓さん。まさしく、地域に根差すということの意味を、実践している会社だとわかった。そして、その根底にある哲学を考える。いい意味でのブレなさだと思うが、変化の激しい経済環境の中で、それを維持することは生半可ではできない。小さな地域の点と点を結ぶこと、それを少しずつ広げていくこと。米菓に限らないことではあるが、一つの商品を作ることへのこだわりの凄さは、でき上ったものに現れるということを再認識した。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン さん

    ごめん、お煎餅がこんな丁寧に作られてるって知らんかった。タイトルの「米を洗う」、米菓とは当然お米から作られたもの、その最初の工程が洗米であるのは岩塚製菓だけとのこと。他メーカーは米粉を仕入れるとこからがスタートなのだそう。洗米は当然とぎ汁が排水として出る。いわば汚染水をどう処理するかから始まる循環の仕組みが実に大掛かり。新潟県民が田中角栄を推したのは雪害対策をしてくれたから。それと同じく(同じなのか?)岩崎製菓も雪で閉ざされた土地に産業をという思いで成長してきた企業。その熱意は海を越え台湾にも米菓の力が。

  • Qfwfq さん

    我が家のお茶請けにもよく登場する岩塚製菓のせんべい。大好きな岩塚にこんなにも様々なドラマがあったなんて!! 岩塚製菓のすべての出発点は「農産物の加工品は原料より良いものはできない」ただし「良い原料からまずい加工品もできる」だから「加工技術はしっかり身につけなければならない」という言葉が繰り返し言及される。“国産米100%”という選択は競合との差別化としてよりも、日本の農業と共に生き、未来へとつないでいくという哲学と行動原理に基づいたもの。 他社とはひと味抜きん出た岩塚製菓のヒミツがよ〜く味わえる一冊。

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