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なぜ環境保全米をつくるのか 環境配慮型農法が普及するための社会的条件

谷川彩月

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787721129
ISBN 10 : 4787721127
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan

Content Description

米どころとして知られる宮城県登米市。JAみやぎ登米の管内では、農薬と化学肥料を地域の基準から半減した「環境保全米」がひろく生産されており、作付面積は8割にもおよぶ。地域スタンダードといえるまでに普及した背景を探り、“ゆるさ”から生まれる持続可能な農業の可能性をみつめる。

目次 : 序章 環境保全米とは何か/ 第1章 有機農業と慣行農業の狭間で―農業環境公共財はいかにして供給できるか/ 第2章 どうすれば環境配慮型農法は普及するのか―生業と文脈化の過程から/ 第3章 環境保全米の普及に向けた発想の転換―対立を乗り越えるための試行錯誤/ 第4章 なぜ環境保全米をつくるのか―農協と農業者による文脈の共創/ 第5章 環境保全米をどうみているか―アンケート調査が示す三つの類型と規範の存在/ 第6章 ローカルな農業と環境の調和は可能か―“ゆるさ”・経済合理性・ローカルフード運動/ 終章 “ゆるさ”から「持続可能な農業」をつくる/ 資料 「慣行農業」の起源

【著者紹介】
谷川彩月 : 2019年、名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了(博士・社会学)。2020年より人間環境大学人間環境学部助教。専攻は環境社会学、農村社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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    環境保全米とは何か 有機農業と慣行農業の狭間で―農業環境公共財はいかにして供給できるか どうすれば環境配慮型農法は普及するのか―生業と文脈化の過程から 環境保全米の普及に向けた発想の転換―対立を乗り越えるための試行錯誤 なぜ環境保全米をつくるのか―農協と農業者による文脈の共創 環境保全米をどうみているか―アンケート調査が示す三つの類型と規範の存在 ローカルな農業と環境の調和は可能か―“ゆるさ”・経済合理性・ローカルフード運動 “ゆるさ”から「持続可能な農業」をつくる 「慣行農業」の起源

  • はる

    (博論)有機農業という枠組みに固執しすぎて、慣行〜有機の間の取り組みは同じ方向性にもかかわらず注目されていなかったり、理念が希薄化した「真正」でない活動として批判されてきたと思うが、筆者はそこに注目して、いかに「普通」の人々を巻き込むことができるかを事例から論じているのがとてもおもしろかった。環境保全米が農薬使用の適量を問い直す存在だったというのも重要な指摘で、ある種の「実験」によって、あたりまえに使っている生産資材はどういう意味をもち、本当に必要なのか、代替できないのか、を問われたということなんだろう。

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