基本情報
内容詳細
本書は戦前、戦後の農山村に展開した官民一体の内発的な「地域電化」の地域的成立条件を解明。そこには今日の電力改革、地域づくりのヒントとなる重厚な歴史があった。
目次 : 序章 電気事業研究と本書の視点/ 第1章 戦前の岐阜県における町村営電気事業の展開と地域的条件/ 第2章 戦前の山村における電気事業計画と住民負担―岐阜県宮村と長野県三穂村の場合/ 第3章 戦前の村営電気事業計画と部落有林野―長野県中沢村の場合/ 第4章 戦前の電気利用組合の設立と地域の対応/ 第5章 長野県竜丘電気利用組合の設立とその意義/ 第6章 戦前の山村における電灯会社の設立と住民出資―岐阜県上之保村・上之保電気を事例として/ 第7章 戦後の地域電化と電力会社―岩手県の場合/ 第8章 戦後の縁辺地域における地域電化と住民負担―北海道雄武町と枝幸町の場合/ 終章 地域電化史から電力改革を考える
【著者紹介】
西野寿章 : 高崎経済大学地域科学研究所長。1957年京都市生まれ。1980年奈良大学文学部地理学科卒業。1986年愛知大学大学院経営学研究科修士課程修了(経営学修士)。編集者、民間シンクタンク研究員、高校教員を経て、1988年高崎経済大学経済学部助手(附属産業研究所専任所員)。講師、助教授を経て、1996年地域政策学部助教授。1999年文部省大学設置審議会教員審査合格・大学院地域政策研究科助教授M(合)(農村地理学)。2000年同教授。2001年文部科学省大学設置審議会教員審査合格・地域政策研究科教授D(合)(農村地理学)。専門は農村地理学、経済地理学。2011年、博士(地域社会システム・愛知大学)。2008‐11年高崎経済大学附属産業研究所長、2015年より現職。2011年日本地理学会賞(優秀論文部門)受賞。2014年地理空間学会賞(学術賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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