Product Details
ISBN 10 : 4296208187
Content Description
"本書で扱う「デジタル時代のマーケティング」とは、例えばSEOや検索連動型広告、SNS運用といった施策の話に閉じられた内容ではありません。
もちろんそれらも重要な要素ではありますが、本書で焦点を定めるのは、「デジタルの活用」が広がったことによって、生活者の意思決定プロセスや購買行動がどのように変わり、それに対してマーケティングの考え方や前提がどう進化すべきかという点にあります。
デジタル環境が当たり前になった今、私たちは常に無数の選択肢に囲まれ、判断の基準も多様化しています。企業と生活者の関係性も、「発信する側」と「受け取る側」という一方向のものではなくなりました。
SNSやレビュー文化の普及により、企業よりも生活者同士の声のほうが購買に大きな影響を与えることも珍しくありません。このような環境下で、従来のマスマーケティングに基づく「型」は、しばしば機能しなくなりつつあります。
一方で、マーケティングは""勘や経験""ではなく、""科学的な思考""で取り組むべき領域にもなっています。デジタル技術の発展によって、生活者の行動は詳細にデータとして捉えられるようになりました。どの施策がどのように作用したのかを、仮説と検証のサイクルを通じて明らかにすることができるようになったのです。これはまさに「マーケティングの科学化」といえるでしょう。
この変化を理解する上で、本書では「定跡(じょうせき)」という将棋の概念を一つの比喩として用いています。
将棋における定跡とは、最善手を追求する中で長年にわたり蓄積された「勝つための型」のようなものです。経験と知識に裏付けられた定跡は、初心者にとっては学ぶべき道筋であり、上級者にとっても基礎となる盤面の指針です。
しかし近年、この定跡に大きな変化が起きました。言うまでもなく、その背景にはAI(人工知能)の登場があります。
本書では、“変化し続ける定跡”の時代におけるマーケティングの考え方と、その裏付けとなる科学的手法を、実例や理論を交えて解説していきます。
読者の皆さまには、これからの時代に適応するための視座を養っていただくとともに、自らのビジネスにおいて“新しい定跡”を見つける手がかりとして活用していただければ幸いです。
「デジタル時代」「科学」「定跡」
これら3つのキーワードを踏まえて、マーケティングの担当者だけではなく、会社の経営者や今後経営に携わる方にも役立つ一冊です。"
【著者紹介】
西井敏恭 : 株式会社シンクロ代表取締役社長。2003年からドクターシーラボなどでECを中心としたマーケティング業務に従事。二度目の世界一周の旅を経て、2016年にシンクロを設立。大手企業やスタートアップのマーケティング支援、デジタル事業の構築・推進を行うほか、旅にも仕事にも使えるアイテム「HOLICC」、ゴルフクラブブランド「NOOG」などのDtoC事業や、離島での宿事業を展開。現在は、オイシックス・ラ・大地CMT、グロースX CMO、鎌倉インテルCDO、NTTドコモマーケティング戦略部サービスマーケティング室シニアマーケティングディレクターを兼任。マーケティング起点の経営を実践するため、複数企業のマーケティング責任者を兼務しながら、実務経験のアップデートを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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yyhhyy
読了日:2025/08/12
Yoritoku Nakagawa
読了日:2025/11/14
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