「国家」の逆襲 グローバリズム終焉に向かう世界 祥伝社新書

藤井厳喜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396114749
ISBN 10 : 4396114745
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
追加情報
:
251p;18

内容詳細

イギリスのEU離脱、パナマ文書公開によるタックスヘイブンの崩壊、アメリカ大統領選挙における「トランプ」現象、中国の軍事侵略―一見、脈絡がないように見えるこれらの事象は、大きな水脈で、一つにつながっている。それはグローバリズムの崩壊と、「国家」の台頭である。ナショナリズムとは、国民国家を基盤とした国家主義、国民主義のことだ。かつて世界が目指した「国境なき世界」は壁に突き当たり、時代の流れは、明らかに変わってきている。

目次 : 序章 「国家」の逆襲―英国EU離脱の衝撃/ 第1章 トランプ現象とは何か―大衆に支持される理由/ 第2章 パナマ文書が暴いた世界―税金逃れを許さないという国家の決意/ 第3章 イギリスEU離脱の意味するもの―日米は勝ち組、中独は負け組/ 第4章 EU共同体幻想の崩壊―ドイツの横暴が招いた自業自得/ 第5章 難民流入問題の行方―偽善と本音の狭間で/ 第6章 ドイツ発ヨーロッパ金融危機―ドイツ銀行という時限爆弾/ 第7章 チャイナ経済バブルの崩壊―ミンスキー・モーメントへまっしぐら/ 第8章 チャイナの軍事膨張主義―着々と進む南シナ海、東シナ海への侵略

【著者紹介】
藤井厳喜 : 1952年、東京都生まれ。国際政治学者。1977年、早稲田大学政経学部政治学科卒。同年から85年までアメリカ留学。クレアモント大学大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。82年から近未来予測の「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • absinthe さん

    2016年の本。チャイナバブルは弾けて終焉に向かいつつある。トランプ大統領の誕生前。EUでは極右が台頭し始めた。左に振り切りつつあった世界が反動で右へ揺れてきた。グローバリズムは幻想だった。前向きに移民を受け入れて活用してきたアメリカと難民に近い移民が混乱を呼び込んでしまった欧州。行き過ぎたオフショアリングの反動からリショアリングに傾きつつある市場。8年前の著作だが、著者の将来予測は殆ど的中しているように思う。

  • ひろし さん

    「国家」という存在を薄く、軽く、緩くしようというグローバリズムが国家をいじめすぎたせいで、とうとう誰が見てもわかるくらい反撃されはじめているということ。ポピュリズムは「大衆主義」であり「大衆迎合主義」ではないのね。嘘ばっかりやなマスコミ。それにしても、主観だけで今のヨーロッパを見たら、移民によって各国の文化を破壊しようとしているみたいに見える。国家を弱め、文化を破壊し、混血を進めて、ヨーロッパを真っ平らにしようとしているように見える。難民となって人がいなくなった中東各国には、今後誰が入っていくのかな?

  • ゆきこ さん

    グローバリズムからナショナリズムへ、エリーティズムからポピュリズムへ、という大きな時代の潮流を理解することができました。また、認識を改めさせられる部分も多くあり、とても有意義な読書となりました。世界全体がカオス化するなか、実情をきちんと把握し、日本はどうすべきかをしっかり考えていかねばないと心底思いました。

  • 0717 さん

    グローバリズムは終焉に向かう。超国家的な国際組織に依存するのではなく、国民国家の枠組みを尊重し、国家という秩序を再構築すべき。英国のEU離脱や、アメリカのトランプ現象は同一軸線上にある。最後にチャイナの軍事膨張主義。チャイナはサラミスライス戦略で着々と尖閣の実効支配を進めてきている。

  • T坊主 さん

    1)この本を読んで日中の尖閣問題で衝突の可能性が極めて高くなってきたのではないかと思った。その現実はすでに海警局艦艇から軍の艦艇や戦闘機による領空領海の侵犯が回数を増している事だ。タカ派と言われる安倍首相でさえ、弱腰である。既成事実を積み上げてくる中国、日本はいかに。2)時代はグローバル化からナショナリズムへ。3)欧州の難民問題は欧米の今までの所業のツケではないのか?日本は移民に寛大ではいけない。かわいそうだという人、あなた達は、その人たちの面倒ができますか。もっと日本国内でそういう人たちに支援をしたら。

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藤井厳喜

1952年、東京都生まれ。国際政治学者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。77〜85年、アメリカ留学。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。82年から近未来予測の「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」発行。有料のオンライン情報サ

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