戦争の地政学 講談社現代新書

篠田英朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065312834
ISBN 10 : 4065312833
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;18

内容詳細

激動世界のしくみを深く読み解く。現代人の必須教養「地政学」の二つの世界観を理解することで、この500年間に起きた戦争の「構造を視る力」をゼロから身につける!

目次 : 第1部 地政学とは何か(英米系地政学と大陸系地政学の対峙/ 地政学理論の対立の構図〜マッキンダーとハウスホーファー〜/ 対立する地政学理論の展開〜スパイクマンとシュミット〜)/ 第2部 地政学から見た戦争の歴史(ヨーロッパにおける戦争の歴史/ 地政学から見た20世紀の冷戦/ 冷戦終焉後の世界とロシア・ウクライナ戦争)/ 第3部 地政学から見た日本の戦争(英米系地政学から見た戦前の日本/ 大陸系地政学から見た戦中の日本/ 戦後日本の密教としての地政学)/ 第4部 地政学から見た現代世界の戦争(現代世界の武力紛争の全体構図/ 世界各地域の紛争の構図/ 自由で開かれたインド太平洋と一帯一路)

【著者紹介】
篠田英朗 : 1968年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。同大大学院政治学研究科修士課程修了。ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)博士課程修了、Ph.D.(国際関係学)を取得。広島大学准教授、ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(国際関係論)。著書に『平和構築と法の支配―国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、大佛次郎論壇賞受賞)、『「国家主権」という思想―国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、サントリー学芸賞受賞)、『集団的自衛権の思想史―憲法九条と日米安保』(風行社、読売・吉野作造賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 旅するランナー さん

    大国が企てる非公式な生存圏/勢力圏/広域圏の拡大により、地政学的バランスが崩れ始める昨今の世界情勢。それを裏付ける地政学そのものが二極に対立している摩訶不思議。ハートランド、ランド·パワー、シー·パワーなどの設定により生まれてくる、歴史の地理的回転軸を起点にした体系的な世界全体の見取り図である、マッキンダー理論。地域ごとの強者が持つ影響力によって編成されるいくつかの圏域に多元的に世界を別ける、ハウスホーファー理論。しかし、どちらにしても世界平和をもたらしはしない。

  • パトラッシュ さん

    英米など海洋国家と欧州の大陸国家では、地理的事情から見た国際情勢の光景が明らかに違う。複数国家の共同作業で敵国封じ込めを図る英米に対し、大陸は自国の勢力拡張こそ望んだ。当然それぞれの志向する異なる地政学の対立が今日に至る戦争と対立の歴史を形成してきた。日本は敗戦で英米系地政学に基づく外交戦略に組み込まれ、それはソ連崩壊で確定したと思われたが、大陸系地政学に固執するロシアはウクライナ侵攻に踏み切った。一方で長い海岸線を持つ中国は、双方の良いとこどりを図っている。国際政治を理解する明快な補助線を与えてくれる。

  • trazom さん

    地政学を、マッキンダーの英米系地政学とハウスホーファーの大陸系地政学に大別し、両者の相克という文脈で二十世紀の戦争の歴史を語るというのはよくある論法。一方、モンロー・ドクトリンは、英米系地政学からすれば孤立主義、大陸系地政学からすれば生存圏/勢力圏/広域圏の理念という両義性を有し、それがアメリカの二枚舌外交に繋がっているという指摘は新鮮だった。今、地政学的に最も注目すべきは、ランド・パワーとシー・パワー双方に覇権を目指す「両生類」の中国。「一帯一路」構想に、地政学が理論的に対応できてないのがもどかしい。

  • ばたやん@かみがた さん

    《2つの地政学が見せる余りに異なった世界観》(1)最近、書店でも書名でお目にかかることが増えた「地政学」。本書はその「地政学」が大きく「大陸派」と「英米派」の2つの流れがあることを提示、その2つの基礎にある世界観の相克が日米欧などの近代史をダイナミックに動かして来た、と解き明かします。さらに、それらが、現代の露ウ戦争や一帯一路VS.「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の対立などに与えている影響を見るという、少し「お腹いっぱい」になる壮大な描き出し方です。(1/9)

  • skunk_c さん

    初めに英米系と大陸系の地政学理論を整理し、それを緩用しながら世界の戦争や現代の国際紛争を地政学的に説明している。地政学=構造的視点ということについては同感。ただし安全保障に関する考え方については、日米同盟をほぼ手放しで称揚しているのが気になった。また、日本の戦争に関しては、著者が日本史についてはあまり得意ではないなと思った。例えば明治初期の国際問題の論争の例として明治6年征韓論争をあげるが、2年足らずで江華島事件を起こしているわけで、あれは遣外使節団と留守政府のヘゲモニー争いと捉える方が適切と思うが。

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