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落語で資本論 世知辛い資本主義社会のいなし方

Dankei Tatekawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784534060310
ISBN 10 : 4534060319
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

誤読を恐れず前代未聞の発想で描いた“談慶流”自己啓発的マルクス。

目次 : 第1章 労働(はたらく)(落語は「資本主義の到来」を予感していたのではないか/ 労働力とは商品である―「素人鰻」 ほか)/ 第2章 商品(モノ)(資本主義とは商品社会―物象化と「孝行糖」/ 「物象化」に抗うささやかな作法―「三方一両損」 ほか)/ 第3章 価値(ねうち)(死せる労働―「船徳」/ 使用価値と交換価値―「猫の皿」 ほか)/ 第4章 貨幣(カネ)(カネと吉本興業―貨幣は生まれつき金/ 西野資本主義と村本社会主義 ほか)/ 第5章 環境(いのち)(未来の危機を予見する―「あたま山」/ 一つ目国では二つ目は異常―「一眼国」 ほか)

【著者紹介】
立川談慶 : 落語家。立川流真打ち。1965年、長野県上田市生まれ。慶應義塾大学経済学部でマルクス経済学を専攻。卒業後、株式会社ワコールで3年間の勤務を経て、1991年に立川談志18番目の弟子として入門。前座名は「立川ワコール」。二つ目昇進を機に2000年、「立川談慶」を命名。2005年、真打ちに昇進。慶應義塾大学卒で初めての真打ちとなる

的場昭弘 : 日本を代表するマルクス研究者、哲学者。マルクス学、社会思想史専攻。1952年、宮城県生まれ。元神奈川大学経済学部教授(2023年定年退職)。同大で副学長、国際センター所長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 名古屋ケムンパス

    著者が今や弟子をとる立派な噺家であっても、好きで好きで堪らない故立川談志師匠に今なお「落語家」として認められたくてならない思いを綴った作品です。でも、結構面白いです。大胆にも慶大時代に学んだはずだった「資本論」を落語解説に持出し、マルクスと談志師匠を対比させながら語る手法は無理を承知で書いていて子気味良いほどです。編集者の狙いどおりの仕上がりかもしれません。

  • Nazolove

    改めて再読。 師匠の落語と人生経験という文法を基に読んでいくとマルクスの内容も実に楽しく読める内容であった。  私自身はそこまで経済に毒されているわけではないけど、どうにか今後主導権を取られない仕事のやり方、どうやったらうまくいくか?というところを考えていくようにしなければいけないなと思った。 前回も書いたけど改めて世界の古典系のものを師匠の落語・人生経験で解いてみる、というシリーズをやっていってほしいなぁ、と思った。 ここまで書けている師匠はもう違う意味でもビジネス本の権威を目指してほしいなぁと思った。

  • Nazolove

    久々、師匠の本読破。 資本論、って言われてもちょっと古典的なのは苦手と思っていたが師匠流に読み解いてくと労働、会社というのも面白いな、と思った。 そして池上さんの話を出すあたり、同郷はやっぱりつながるもんだなぁと思った。(私も師匠好きだし池上さん好きだし) 今までは談志師匠の名言集、的な内容だったが、今回は師匠自身のことが多く書かれていた内容であった。 これで原典読みたいか、と言われたらちょっと遠慮したい所でこれを読読んで勉強かな、と思いつつ、前のドラッガーも読んだのでぜひマルクスの原典を読んでみたい。

  • sun12

    落語が大好きで、これをきっかけに資本論を理解できたらいいなと思い読んでみた。が、落語と談志師匠のエピソードは楽しめたものの、肝心の「資本論」がちっとも頭に入ってこない。監修を務めた的場先生の後書きを読んだところ、「江戸時代は資本主義社会ではない、この時代に賃労働者はいない」とある。談慶さんの筆致は「裏読み」であるとするなど、何とかしてこの本の立て付けを考えようと苦労するくだりの方が印象に残った。ということで、資本論の理解には到底至らなかったが、楽しく読めた本ではある。

  • がんちゃん

    古典落語を面白いと感じるのは、それがアンチ資本主義だったからだったんですね。まだ資本主義が蔓延する前の江戸時代から明治、大正にかけての時代に生きる人びとの悲喜こもごものお話は、資本主義にどっぷり浸かりつつある戦後に生きてきたこちら側にとっては、一つの郷愁であり、理想であり、意気地であったりするわけで、それが笑いとなったり、江戸っ子の粋と感じたりするんですね。恐いのは、古典落語に面白さを感じなくなったときです。それは資本の奴隷となり果てたときでしょうね。落語はじつはこんなにも奥深いものだったんですね〜。

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