振子気動車に懸けた男たち JR四国2000系開発秘話 交通新聞社新書

福原俊一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784330641164
ISBN 10 : 433064116X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
191p;18

内容詳細

昭和62年4月に発足したJR四国は、高松と西条・高知を結ぶ高速道路の建設が進められるなど、厳しい経営環境に置かれていた。そこで、都市間輸送のスピードアップが重要課題と判断したJR四国は、曲線区間の多い四国の鉄道に合った振子車両2000系気動車の開発を進める。同社の命運をかけた特急車両を成功させようと、ルビコン河を渡る思いで決断を下した経営陣、それを受けて、実現までには立ちはだかった幾多の難関をブレークスルーした鉄道マンたち。当時の関係者への綿密な取材を基に、その苦闘の足跡を克明に綴る。

目次 : 序章 分割そしてJR四国の発足/ 第1章 制御付振子気動車の幕開け/ 第2章 国鉄時代に開発が進んだ制御付自然振子/ 第3章 開発がスタートした振子気動車/ 第4章 振子気動車の新技術/ 第5章 高松〜高知2時間運転の夢/ 第6章 TSE2000系のデビュー/ 第7章 2000系量産車の登場とダイヤ改正/ 第8章 JR四国の2代目振子車両8000系/ 第9章 予讃線電化を支えた技術屋の奮闘/ 第10章 アンパンマン列車と次世代車両8600系

【著者紹介】
福原俊一 : 昭和28(1953)年2月、東京都に生まれる。武蔵工業大学経営工学科卒業。電車発達史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • saga さん

    昭和62年、国鉄分割民営化により発足したJR四国が独立採算への圧力と、四国に整備を予定された高速道路に対向するため、曲線区間の多い線区において、到達時分を短縮することに使命感を燃やした男達のドキュメントである。気動車は、車体に燃料タンクと内燃機関を搭載するため、電車以上に振子ユニットを追加するのが困難なことは想像できる。また線路の基盤改良も必要だ。それにしてもJR四国はJR九州に負けず劣らず素晴らしい車両があるんだな〜。アンパンマン列車の東日本大震災被災地運行の話はじーんときた!

  • ハル牧 さん

    昭和62年4月1日の国鉄分割民営化により誕生したJR旅客6社の内、最も規模が小さく、厳しい経営環境に置かれているJR四国が、世界で初めて制御付振子気動車の開発を成し遂げる背景には、地の利や好景気、算盤勘定を超えた愛郷心があった。高速道路網の整備や若年層の鉄路離れに対する危機感を感じながら、不可能と言われた制御付振子気動車を開発する過程が『プロジェクトX』のような雰囲気で語られる。2000系などの投入に並行して、国鉄時代と比べて運行本数を増やすなど、尋常ならざる経営努力を重ねるJR四国を知る一冊にもなる。

  • 月猫夕霧/いのうえそう さん

    タイトルは2000系ですが、電車版振り子特急の8000系や、更には伊予灘ものがたりまで出てくる、JR四国車両開発史となってます。JR四国は車両に詳しい人が社長だったので新機軸を実現できたと思っていたのですが、最初は振り子は失敗するから止めさせようとしていた側だったのは新発見。ただ失敗しても良いように軽量化などの他の改良点を積み重ねた結果、いざ振り子が成功すると爆速列車になってしまったという感じで。こういう開発の話はとても好きです。

  • やまほら さん

    JR旅客6社最小で、人材も十分ではないはずのJR四国が、高速道路延伸に先駆けて特急列車を高速化するため、各部門が協力して振子気動車を実現する。その2000系試作車「TSE」も、登場から29年ですって。早いわねえ。

  • Shinichi Takahashi さん

    危機感が団結を生み、これまでにないアイデアと、困難を乗り越える力を生み出す。これからが勝負時かも知れないが、JR四国よ頑張れと心からエールを送りたくなる良書。

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人物・団体紹介

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福原俊一

1953年、東京生まれ。武蔵工業大学経営工学科卒業。電車発達史研究家。電車の技術史を体系だてて調査する車両研究をライフワークとし、昭和50年代から鉄道雑誌などに寄稿を続けている第一人者。関係者のモチーフや設計思想といった、公式資料や一次資料に記述されていない「活字に残しにくい領域」を後世に残すため、

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