精霊たちのフロンティア ガーナ南部の開拓移民社会における“超常現象”の民族誌

石井美保

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784790712442
ISBN 10 : 4790712443
フォーマット
出版社
発行年月
2007年02月
日本
追加情報
:
22cm,342p

内容詳細

異界からの光が照らし出す、日常世界の実践的論理とは。妖術と呪術がせめぎあい、精霊や小人が跳梁するガーナのフロンティア社会を舞台に、人々の生と身体に浸透する「超常現象」のリアリティを解きほぐす。

【著者紹介】
石井美保 : 1973年大阪府生まれ。2002年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、一橋大学社会学研究科専任講師。専攻は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ★★★★★ さん

    著者はまず、西欧世界の影響力を暗黙の基準とする「象徴的抵抗論」や「モダニティ論」の呪術研究や、それらが必然的に想定するエージェンシーの概念について疑義を呈します。そして、呪術現象の変容を歴史的かつミクロなコンテクストにおけるプロセスとして記述することで、西欧を準拠枠から一つの要素へと解体し、自明と捉えられがちな西欧的「主体」という認識も同時に脱構築してゆくわけです。力作だと思いました。

  • ROBART さん

    「顔を出して「何も見えなかった」とナナに告げると、彼は祭壇の窪みにヒョウタンを差し入れて霊水を汲み、それをわたしのまぶたに塗りつけた。布を後ろを再び覗き込むと、部屋の隅に縞模様のバタカリを着た身長70センチくらいのものがいる。黒い長髪が顔から足下までを覆い、からだ全体が小刻みに揺れている。「エエ、エフィア、オピアフォ!」というナナ・ボアフォの声が、それの方から聞こえる。できる限り首を伸ばし、まじまじと見つめているわたしをナナが引き戻し、「見たか?」と訊ねる。「見ただろう。彼はそこにいるんだ。」」

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石井美保

1973年、大阪府生まれ。文化人類学者。北海道大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。宗教実践や環境運動をテーマにタンザニア、ガーナ、インドで調査を行う。現在、京都大学人文科学研究所准教授。第14回日本学術振興会賞受賞(2017年)、第10回京都大学たちばな賞受賞(2018

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