やさしくない国ニッポンの政治経済学 日本人は困っている人を助けないのか 講談社選書メチエ

田中世紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065258095
ISBN 10 : 406525809X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
追加情報
:
120p;19

内容詳細

日本は「おもてなしの国」と言われ、自分たちでもそう思っています。ところが、「世界人助け指数」では、日本は126ヵ国中107位、そして「世界価値観調査」で「他国の人は信頼できる」と答えた人はオランダ15.4%、アメリカ8.1%に対して、日本はわずか0.2%。つまり、日本は他人にも他国にも「やさしくない国」なのです。では、昔からずっとそういう国だったのでしょうか。本書は、その真相を歴史的・社会的な視線で探っていきます。「自己責任」や「自助」が声高に叫ばれるこの国で、私たちはどこに向かっていくべきなのか―今こそ読むべき、この国の真実と希望がここにあります。

目次 : 序章 人にやさしくない、貧しい国ニッポン/ 第1章 他人を信頼しない日本人/ 第2章 そもそも、なぜ人は他人を助けるのか/ 第3章 日本人の社会参加/ 第4章 利己主義の社会的帰結/ 第5章 日本はベーシック・インカムを導入すべきか

【著者紹介】
田中世紀 : 1982年、島根県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、オランダ王国フローニンゲン大学助教授。専門は、政治学・国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 本詠み人 さん

    日本人はやさしくないということを、寄付やボランティア度・他人への信頼感を調べた「世界価値観調査」等の結果を元に論じた本。確かに最近の日本は貧困層の拡がりも感じるし、時間に追われ忙しい通勤時などは、助けあいを感じることも減った。自己責任という言葉もよく聞く。しかし、それをもって思いやる“ふり”をするだけとか判断するには何か少し足りない気がした。国とか関係なく、やさしい人は一定数いる気がして。

  • ケディーボーイ さん

    優しい日本人というイメージは大学生くらいまでは確かに自分も持っていた。 いつからだろう、そのイメージがかけらもなくなったのは。 「自己責任」という言葉が一般的に言われはじめたのは小泉政権のイラク人質事件の頃からだった気がするが、なぜここまでこの言葉が浸透し、いまだに強い力を持つのか。 そんな疑問を抱いていた時にちょうど本書を目にした。 100pほどしかないので明確な答えは示されず、若干尻切れ感はあるが、多くのデータとそれに伴う考察に刺激を受けた。

  • こも 零細企業営業 さん

    生活保護を受ける奴は頑張りが足りないと言う人が多い日本。自身の税金がワガママな弱者に使われるのが我慢ならない。そう考える日本人は社会構造的に相互に補助しあっていたらしい。だから表面上温かいが、住むと冷たいと感じるようになるらしい。それが自身1人で生活できない者を政府の金を使う必要がないと思う人が先進国一多い国らしい。まぁ、地上戦で足手纏いの民間人に手榴弾渡す国だからな、、

  • venturingbeyond さん

    政府に対する信頼のなさ、公的再分配に対する支持の低さ、「通俗道徳」の影響力の強さなどなど、自縄自縛の日本社会の問題点を列記する一冊。現状の問題点を整理した後で、さてどのように相互扶助や社会的連帯を構築していくのか、解決困難な課題の大きさが読後に残る。

  • buuupuuu さん

    まず、我々の「やさしくなさ」の実態が気になるところだが、そこはあまり掘り下げられていない。やさしくなさの原因の主なものとして、信頼性を確保するためのルールが失われたことと、政治不信による社会参加の低下とが挙げられている。他方で我々の共感能力が特に低いわけではないことから、共感能力を発揮できるような環境が整っていないのではないかという指摘もなされている。公的な事柄に関する同意を取り付けることの難しさと、公的扶助を受けることに伴うスティグマとを避けるという観点から、ベーシックインカムの提案がなされている。

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田中世紀

1982年、島根県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、オランダ王国フローニンゲン大学助教授。専門は、政治学・国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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