基本情報
内容詳細
天皇のあり方しだいで
日本の近代が吹き飛ぶ!
天皇は神の子孫たる「神聖」な権威なのか、「国民の統合」の「象徴」なのか。
退位問題をきっかけに天皇とは何かについて新たな論争の火蓋が切られた。
「国民の統合」が危機に瀕し、民主主義の基盤が揺らぐこの時代に
あるべき「新しい天皇」の姿とは何か。
この問題を国民が真に考えるためには、幕末・明治維新にまで遡り、
わが国固有の伝統と西欧文明との間で揺れ続けた
日本の近代の中の天皇の姿と向き合わねばならない。
戦前右翼思想を熟知する政治学者と
国家神道研究の泰斗が、この難題に挑む画期的な対論!
【目次】
1.ジレンマは明治維新に始まった
―天皇と臣民のナショナリズム
2.なぜ尊皇思想が攘夷と結びついたのか
3.「天皇の軍隊」と明治天皇の神格化
4.「仁政」と「慈恵」の福祉国家
5.大正デモクラシーと未完のファシズム
6.戦後も生きている国家神道
7.神聖国家への回帰を防ぐために
「神聖か、象徴か」―なぜ、今、問うのか? 島薗進
象徴天皇制の虚妄にかける 片山杜秀
【著者略歴】
●片山杜秀(かたやま もりひで)
一九六三年生まれ。政治学者。政治思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。主な著作に『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』(司馬遼太郎賞受賞)『近代日本の右翼思想』など。
●島薗進(しまぞの すすむ)
一九四八年生まれ。宗教学者。東京大学名誉教授。上智大学大学院実践宗教学研究科教授、同グリーフケア研究所所長。専門は日本宗教史。日本宗教学会元会長。主な著作に『国家神道と日本人』など。
【著者紹介】
片山 杜秀 : 1963年生まれ。政治学者。政治思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。主な著作に『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運明』(司馬遼太郎賞受賞)、『近代日本の右翼思想』など
島薗進 : 1948年生まれ。宗教学者。東京大学名誉教授。上智大学大学院実践宗教学研究科教授、同グリーフケア研究所所長。専門は日本宗教史。日本宗教学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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昭和っ子 さん
読了日:2017/03/29
おかむら さん
読了日:2017/03/21
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読了日:2017/02/03
coolflat さん
読了日:2019/12/16
樋口佳之 さん
読了日:2017/04/19
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人物・団体紹介
片山 杜秀
1963年宮城県仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。大学時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』で1994年から2003年まで続いたコラム「ヤブを睨む」は『ゴジラと日の丸―片山杜秀の「ヤ
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