近代天皇論 「神聖」か、「象徴」か 集英社新書

片山 杜秀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208658
ISBN 10 : 4087208656
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
251p;18

内容詳細

天皇のあり方しだいで
日本の近代が吹き飛ぶ!

天皇は神の子孫たる「神聖」な権威なのか、「国民の統合」の「象徴」なのか。
退位問題をきっかけに天皇とは何かについて新たな論争の火蓋が切られた。

「国民の統合」が危機に瀕し、民主主義の基盤が揺らぐこの時代に
あるべき「新しい天皇」の姿とは何か。

この問題を国民が真に考えるためには、幕末・明治維新にまで遡り、
わが国固有の伝統と西欧文明との間で揺れ続けた
日本の近代の中の天皇の姿と向き合わねばならない。

戦前右翼思想を熟知する政治学者と
国家神道研究の泰斗が、この難題に挑む画期的な対論!

【目次】
1.ジレンマは明治維新に始まった
―天皇と臣民のナショナリズム
2.なぜ尊皇思想が攘夷と結びついたのか
3.「天皇の軍隊」と明治天皇の神格化
4.「仁政」と「慈恵」の福祉国家
5.大正デモクラシーと未完のファシズム
6.戦後も生きている国家神道
7.神聖国家への回帰を防ぐために

「神聖か、象徴か」―なぜ、今、問うのか? 島薗進
象徴天皇制の虚妄にかける        片山杜秀

【著者略歴】
●片山杜秀(かたやま もりひで)
一九六三年生まれ。政治学者。政治思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。主な著作に『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』(司馬遼太郎賞受賞)『近代日本の右翼思想』など。

●島薗進(しまぞの すすむ)
一九四八年生まれ。宗教学者。東京大学名誉教授。上智大学大学院実践宗教学研究科教授、同グリーフケア研究所所長。専門は日本宗教史。日本宗教学会元会長。主な著作に『国家神道と日本人』など。


【著者紹介】
片山 杜秀 : 1963年生まれ。政治学者。政治思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。主な著作に『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運明』(司馬遼太郎賞受賞)、『近代日本の右翼思想』など

島薗進 : 1948年生まれ。宗教学者。東京大学名誉教授。上智大学大学院実践宗教学研究科教授、同グリーフケア研究所所長。専門は日本宗教史。日本宗教学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 昭和っ子 さん

    「私は国というのは何かの「魔法」をかけることで、いつの時代にもできているものと思っている」今かかっているのは「アメリカの魔法」では、戦前において皆を動かし、手痛い喪失に至らしめた時かかっていたは何の魔法?「取り戻す」ってどこに?「キョーイクチョクゴ」の魔法の再来がこれから向かう道とはどうしても思えない。これまでの歴史を真摯に踏まえて新しい道を造ると、どうして表明させる事ができないのか。新しい道を模索する為のくさびがあの「お言葉」で、それを皆受け止める事ができるだろうか。今、どストライクの刺激的な本だった。

  • おかむら さん

    そもそも江戸時代の一般人は天皇のことなんかあんまり知らなかったんじゃないの?それが天皇陛下万歳一億総火の玉だーみたいにたった100年足らずでなっちゃったのはなんでかな、とかねがね思ってたので、その疑問に答えてくれる政治学者と宗教学者の対談集。ちょい難しいとこもあったけど流れは掴めた。へえ!水戸黄門から始まったのか(違うか?)! 去年のお言葉に対して日本会議系の人がなにやら冷たい理由も理解できた。あの人たちって…。天皇関係本面白いなー。天皇マイブームだわ。

  • 呼戯人 さん

    文明開化と国民の平等性を確保するための王政復古。この二つのベクトルに又裂き状態に陥っていたのが、明治期日本の天皇制である。天皇制ファシズムが日本を滅亡に導いたとき、日本再生の道は民主主義しかなかった。その民主主義を投げ捨てようとしている現在、日本の危機は深い。アメリカがあのような惨状に陥って世界も崖っぷちに立っている。転換期などという甘っちょろいものではない。断崖の上に立って、生き延びる道を探る日本近代史の研究である。

  • coolflat さん

    再読。なぜ尊皇思想は水戸藩で生まれたのか。水戸藩の立場が関係している。水戸藩は尾張藩と紀州藩と並んで徳川御三家と称された。いずれも他藩とは格式が違い、将軍家に準ずる存在とみなされた。しかし水戸が少し低い。尾張と紀州の藩主は大納言なのに、水戸は中納言。尾張と紀州は将軍家に跡継ぎがいない時には将軍を出せる家柄とされているのに、水戸の藩主は「副将軍」という正式ではない称号で呼ばれ、参勤交代もせずにいつも江戸にいて将軍を補佐するのが仕事とされる。江戸が攻められた時に将軍家の楯となる事を求められていたのも水戸藩だ。

  • 樋口佳之 さん

    わかりやすい興味深い対談でした。/戦前日本の社会保障制度と皇族の話は新しく知る内容でした。恩寵ねえ。/末尾片山氏の一文「象徴天皇制の虚妄に賭ける」のタイトルに笑いつつ内容には共感。/象徴って形で残ってしまった事がそもそも…って言う話をしている時ではない、とても切迫した事態だと改めて感じました。

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人物・団体紹介

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片山 杜秀

1963年、宮城県生まれ。思想史家、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。専攻は近代政治思想史、政治文化論。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(アルテス・パブリッシング、吉田秀和賞・サントリー学芸賞)、『未完のファシズム』(新潮選書、司馬遼太郎賞)

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