公文書管理と民主主義 なぜ、公文書は残されなければならないのか 岩波ブックレット

瀬畑源

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784002710006
ISBN 10 : 4002710009
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
瀬畑源 ,  
追加情報
:
64p;21

内容詳細

南スーダンやイラクの自衛隊PKO日報隠蔽問題、政権の関与が疑われる森友学園への国有地売却や加計学園への獣医学部新設認可の問題の背景には公文書の杜撰な管理がある。「公文書管理法」「情報公開法」など関連法の理念や、歴史的経緯を簡潔にまとめ、公文書管理と情報公開が民主主義を支える機能であることを分かりやすく伝える。

目次 : 1 隠蔽された公文書/ 2 情報公開制度はなぜ必要か/ 3 情報公開法と公文書管理法/ 4 公文書管理はどのように行われるのか/ 5 歴史の検証のために/ おわりに―市民社会の力を

【著者紹介】
瀬畑源 : 1976年東京生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。長野県短期大学を経て、一橋大学、成城大学非常勤講師。日本近現代史(天皇制論)・公文書管理制度研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かず さん

    総ページ数63頁と短い文章に主張は要約されており、短い時間で読むことが出来る。公文書管理問題が大きくクローズアップされることとなった森友・加計問題を鑑み、行政担当者は、国民の検証に耐え、また、説明責任を果たせる文書の作成・保存をする義務がある。この問題の根底にある、国民の市民意識の弱さ(※行政官も国民である)、その根底にある学校における社会科教育の不足、そして、総定員法による行政組織人員の少なさが指摘されており、趣旨には大いに同意する。職場で回覧したい。

  • jamko さん

    日本における公文書管理の歴史と、とくに安倍政権以降、杜撰の一途を辿る公文書の扱いについて。公文書にまつわるルールさえも政府が勝手に変えてしまうのだから、市民社会からの監視や圧力は絶対必要。都合の悪い公文書を残したくない作りたくないというのはまあそっち側に立てばそうだろうなとは思うけど、日本は実際人口あたりの公務員数がすごく少なくて行政における手続きが杜撰になる構造的問題、というのは知らなかった。→

  • かず さん

    若手職員の職場研修を担当することになったので、再読した。内容には諸手上げて賛同したい。一つ気になったのは、森友・加計問題を「安倍政権の問題」と言っている左派的論調。公文書管理なんて些末なことに、総理大臣の意向は及ばないだろうと思うが、どうであろう?深く同意したいのは2つ。@公務員の文書管理意識=「捨てること」が管理だと思っている、A人員不足で公文書管理にまで手が回らないので、打合せ記録簿がきちんと整備されない。よって、後任者に情報がきちんと伝わらない。結論:記録と情報伝達の意味を理解していないと思います。

  • うがり さん

    「桜を見る会」「モリカケ」「自衛隊日報」日本の公文書問題は度々起こっているが、それが何故かを簡潔に示している。ただ管理意識が甘い、隠蔽気質とばかり思っていたが、公務員数の不足や文書量の増加、人間心理などある程度こういったことが起きる下地は整っていて、起こるべくして起きている問題であると実感した。福田康夫元総理がもし政権(もしくは政権内で力があったら)もっと良い制度を運用できたと思う。しかし尚のこと「特定秘密保護法」ができてしまったのが悔やまれる。

  • sekkey さん

    公文書管理は民主主義の土台であり主権者(国民)の財産。将来の市民のために行政がやってきたこと(結果だけでなくプロセスも含めて)を検証するのに不可欠なもの。総定員法で公務員の数が米国の半分、仏や独の三分の一ぐらいしかいないことは大きな課題。現場の公務員にとっては膨大な文書管理は正直面倒くさくその時に必要かどうかの「現用価値」がない文書も含まれるものの、将来にわたるみんなの財産であるという意識をあらためて持ってもらい、より効率的な管理・公開のシステムを構築してほしいと強く願う。

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