消されゆくチベット 集英社新書

渡辺一枝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087206883
ISBN 10 : 4087206882
フォーマット
出版社
発行年月
2013年04月
日本
追加情報
:
254p;18

内容詳細

二〇〇八年の騒乱以降、チベットの文化や伝統を消し去ろうとする圧力はより一層強められている。宗教活動の制限、チベット語教育への介入、天然資源の無秩序な採掘、厳しい言論統制など、中国による政治的、文化的弾圧は年々深刻化している。だが、チベット問題は、今、世界を覆うグローバル経済の面からも見る必要がある。そして、伝統や文化の継承は風前の灯のように見えるが、厳しい状況下でも懸命に文化や伝統を守り抜こうとするチベット人たちが多く存在するのだ。長きにわたって現地を取材してきた著者が、独自のルートでチベットの現況を詳細にルポルタージュする。

目次 : 第1章 ドンを探しに/ 第2章 変容する食文化/ 第3章 ダワのお葬式/ 第4章 子供の情景/ 第5章 伝統工芸の行く末/ 第6章 「言葉を入れておく瓶はない」/ 第7章 近代化の波

【著者紹介】
渡辺一枝 : 1945年、ハルビン生まれ。1989年に一八年間の保育士生活に終止符をうち、作家活動に入る。チベット、中国、モンゴルへ旅を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    チベット、最近ニュースなどで耳にすることの多い地名だ。そのチベットはいまや中国によろ政治弾圧、同化政策、少数民族差別などの人権抑圧に対して、環境破壊に対しても著者は強い憤りを持つ一方でそれをグローバル経済経済の面からも見る必要があるのではないかと書いている。チベットはチョモランマといった登山のベースキャンプとしても有名だ。またチベットの紀行文としてもしっかりと書かれていると思った。また中国による弾圧もこれはこれでしっかりと世界に実態を知ることが必要だ。図書館本

  • 中島直人 さん

    (図書館)淡々とした描写が続くから、余計に事態の悲惨さ、深刻さと、チベットの人々の強さ、良さが、じんわりと伝わってくる。

  • ハチアカデミー さん

    何度も現地を訪れている書き手による、チベット文化紹介。実際にそこに棲まう人びとの営みを身近に感じることの出来るルポルタージュである。消されゆく文化と、それに立ち向かう人々の壮絶ともいえる姿を取り上げた第六章が読み応えあり。ただ、全体的に柔らかな文章・内容であるため、歴史的知識を得て補強しないと、アバウトなチベット理解になってしまうか。音楽などの文化を取り上げらてたが、もう少し文学への言及も欲しかった。それにしても、中国は何故、チベット・モンゴルほか、少数民族への弾圧を繰り返すのか? その意図がわからない。

  • 犬養三千代 さん

    独裁っていうのの恐ろしさと資本主義がもたらす文化の破壊を描いている。さらっとチベット各地を巡る紀行文のようで年々進む破壊。外部(漢民族そしてその背後の独裁共産党)と内部(お金がなくては生きて行けなくなった人達)の崩壊を淡々と記す。先に資本主義の洗礼を受けた日本人なのでその消えゆく文化がもったいないなどという資格も無い。変化していくのは時代次節。さあ、独裁と資本主義の次にはどんな社会になるのかと考えた。

  • ののまる さん

    2009年から2012年までで、チベット人による焼身自殺が100人を越えてしまった。「中国から得た恩恵よりも、失ったものの方が大きい(パンチェン・ラマ10世)」。ただ、グローバル経済面からみれば、チベット問題が解決しないほうが都合がいい人や国もいて、現代の民族問題はどうしてもその地域や国だけの国内問題として完結されず、絶えず国際情勢に左右され、国際問題化が避けがたく泥沼長期化する…てことは書いてなくて、現代人の消費経済生活についてのおおざっぱな苦言が最後のまとめ?なのかな。あとがきの主張がよくわからない。

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人物・団体紹介

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渡辺一枝

1945年1月、ハルビンで生まれ翌年秋に母と共に日本に引き揚げる。1987年3月までの18年間、東京近郊の保育園、障害児施設で保育士を務め、退職の翌日に初めてのチベット行に出かけて、その後に作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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