北の無人駅から

渡辺一史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894536210
ISBN 10 : 4894536218
フォーマット
出版社
発行年月
2011年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,791p

内容詳細

北の無人駅が「迷宮」への入口だった…。丹念な取材と深い省察から浮き彫りになる北海道と、この国の「地方」が抱える困難な現実。北海道在住のライターが贈る、新たな紀行ノンフィクションの地平を切り拓く意欲作。

【著者紹介】
渡辺一史 : フリーライター。昭和43年(1968)2月、名古屋市に生まれ、大阪府豊中市で中学・高校・浪人時代を過ごす。昭和62年(1987)4月、北海道大学理2系入学と同時に札幌市に移り住む。大学在学中は自ら創刊したキャンパス雑誌の編集にのめり込み、平成3年(1991)9月、北大文学部行動科学科を中退。以降、北海道内を中心に活動するフリーライターとなる。道内市町村・郷土関係の出版物に多くの共同執筆作をもつ一方、平成15年(2003)3月には、札幌市で自立生活を送る重度身体障害者とボランティアの交流を描いたノンフィクション『こんな夜更けにバナナかよ』(北海道新聞社)で講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞

並木博夫 : 写真家。昭和29年(1954)東京都生まれ。日本写真専門学院卒業。高校時代から「カニ族」の一人として日本全国を旅するうち、北海道の自然に深く魅入られる。26歳のとき、札幌の印刷物企画制作会社にカメラマンとして入社。以降、道内市町村の観光媒体や情報誌などの制作に長くたずさわる。平成12年(2000)に(有)オフィス並木を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO さん

    この筆者は最近話題になっている「こんな夜更けにバナナかよ」というノンフィクションを書かれているのですが、つい最近ラジオ深夜便でご本人のインタビューがあり聴いていてこの本を知りました。京極夏彦さんの本を思い出すような厚さで若干ひいていたのですが読み始めると北海道の自然などあるいは札幌一極集中による過疎化などの問題点があるもののそれでもそれぞれの地域で人間の営みが行われている状況がよくわかりました。非常にいい本です。

  • あつひめ さん

    新聞の書評欄で知り予約したのはもういつの事だったか。分厚い1冊なのでなかなか順番は来なかったが、待って良かったと思える内容でとても満足。時代に取り残されたとでも言おうか・・・無人になってもなお残るには訳がある。この中に出てくるところはどこも私が行ってみたいと思っていたところばかりだった。自然豊かなところは癒しなんて言葉とは無縁に近いくらい過酷な状況でもあるから過疎が進む。その場を後にする者もあれば、旅してくる者もいる。読んでいると本当にこれは日本の話だろうかと思うこともあった。北海道はまだまだ未知の場所。

  • 読特 さん

    ”おわりに”にで吐露された言葉「興味があるのは駅でも鉄道でもなく人」。無人駅近郊に暮らす人々との対話を通して投げかけられる問題。それはあまりにも深い。…「有機栽培で必ずしも美味しくなるわけではない」「保護対象となっている絶滅危惧種も農業・漁業の天敵になる」「村民を分断しかねねない住民投票でもやるべきか」「捕れなくなったニシンがもたらしたものは何なのか」「国道の開通が秘境という価値をなくしてしまった」...日常生活、仕事、歴史の掘り起こし。まるでそこへ行ってきたような気になった。779頁のツアーはいかが?

  • Tui さん

    美しい自然、おいしい食べ物、大らかな人柄。そんな‘定型’ばかりを求められるまま書いてきたと自省する著者が、本当の「北海道」を書きたいと8年の歳月をかけて執筆したのが本著だ。読むと北海道へのイメージが確実に変わる。無人駅そしてローカル線を軸に展開されるテーマは、自然保護、コメ農家、観光ブーム、ニシンの街、ムラ社会など、北の地で繰り広げられる栄枯盛衰の数々と、そこに生きる人々の声。時間をかけゆっくりと懐に分け入る著者に打ち明けられる言葉の生々しさが、時に内緒話のように親しみ深く、時に鉄槌のように重く心に響く。

  • どんぐり さん

    北海道の無人駅、室蘭本線・小幌駅、釧網本線・茅沼駅、札沼線・新十津川駅、釧路本線・北浜駅、留萌本線・増毛駅、石北線・奥白滝信号場。北海道に18年住んでいた僕でも、訪れたことがない駅で、ほとんど人は行くこともない場所だ。この本のすごいところは、無人駅がどのように駅として存在して現在に至ったのか、北海道の歴史から経済、漁業、農業、自然保護まで、幅広くルポルタージュしているところにある。小幌駅に登場する両足のない漁師の話は、印象深い。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

渡辺一史

ノンフィクションライター。1968年、名古屋市生まれ。中学・高校、浪人時代を大阪府豊中市で過ごす。北海道大学文学部を中退後、北海道を拠点に活動するフリーライターとなる。2003年、札幌で自立生活を送る重度身体障害者とボランティアの交流を描いた『こんな夜更けにバナナかよ』(北海道新聞社、後に文春文庫)

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品