基本情報
内容詳細
大都市周辺の鉄道の立体化は自動的に高架化を意味し、京王線も1969年に高架化が決定した。しかし、高架化は開かずの踏切こそ解消できるものの、沿線住民が希望する騒音・振動問題、日照問題を解決できない。これに対し、地下化はそれらの問題を解決するだけではない。駅周辺の一体的開発、鉄道跡地の防災緑道化などを可能にする。しかもシールド工法の普及でコストも下がり、沿線の土地買収は不要で、耐用年数は倍加する。それなのに、京王線は高架化のあとに地下2線を加えて複々線にするという。この計画では輸送力増強も限られる。こんなおろかな計画は許されない!
目次 : 第1章 問題の発生と経過/ 第2章 京王線高架化の騒音予測/ 第3章 都市鉄道の防災問題/ 第4章 都市計画のあり方/ 第5章 杜撰な建設計画/ 第6章 住民のためのインフラ建設を求めて
【著者紹介】
海渡雄一 : 1955年生まれ。1981年弁護士登録、原発訴訟、監獄訴訟、盗聴法・共謀罪・秘密保護法などの反対運動などに従事。東京共同法律事務所所属。2010年4月から2012年5月まで日弁連事務総長、日弁連共謀罪対策本部副本部長、脱原発弁護団全国連絡会共同代表、監獄人権センター代表
筒井哲郎 : 1941年、石川県金沢市に生まれる。1964年、東京大学工学部機械工学科卒業。以来、千代田化工建設株式会社ほかエンジニアリング会社勤務。国内外の石油プラント、化学プラント、製鉄プラントなどの設計・建設に携わった。プラント技術者の会会員、原子力市民委員会原子力規制部会長、NPO APAST理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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