刑務所改革 社会的コストの視点から 集英社新書

沢登文治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087207781
ISBN 10 : 4087207781
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
237p;18

内容詳細

死傷事件があった名古屋刑務所で初代視察委員を務めた著者。
米国、カナダなど先進的な刑務所や、実は古くからある四国の「塀のない」刑務所などの現場をたずね、あるべき刑務所の姿を考える。

明治以来、百年あまりの間、罪を犯した者を「隔離」し、「収容」することだけが目的だった日本の刑務所。日本の社会は「刑とは何か」「刑務所の果たすべき役割とは何か」について思考停止状態であり続け、塀の中は闇のまま放置されてきた。その結果が平成一三年に名古屋刑務所で起きた受刑者の死傷事件だ。この事件の反省から誕生した刑事施設視察委員会制度。偶然のきっかけから委員に任命され、塀の中の不合理なシステムに驚嘆した著者は、アメリカ、カナダなどをめぐり、社会に資する刑務所の姿を模索する。

[著者紹介]
沢登/文治
1961年、名古屋市生まれ。南山大学法学部法律学科教授。新潟大学法学部・同大学院修士課程修了後、東北大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は日本国憲法、アメリカ憲法、フランス人権宣言

【著者紹介】
沢登文治 : 1961年、名古屋市生まれ。南山大学法学部法律学科教授。新潟大学法学部・同大学院修士課程修了後、東北大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は日本国憲法、アメリカ憲法、フランス人権宣言(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さわみん。 さん

    日本の刑務所問題と世界的に見てもありえない人権問題と、更生のための刑務所が機能不全、応報のための罰、大井造船作業場という更生場。応報感情のための罪を赦すためではなく次の犯罪をできるだけ少なくするのが刑務所の向かう更生。社会的コストから考えても日本の多くの刑務所はありえない。

  • T さん

    現在のほとんどの刑務所は収容施設であって、更生施設ではないので非常に社会的コストが無駄になっているということはわかる。日本全体がそうなっているから手に負えない。

  • たな さん

    2006年から四年間務めた名古屋刑務所の視察委員としての経験も踏まえた、刑務所の現状と提言。名古屋刑務所事件の発生理由の推察も現状を踏まえたもので納得がいくものだった。また、大井造船作業場という塀のない刑務所が成立しえた背景に、地元の実業家である坪内寿夫氏のシベリア抑留体験があったことを初めて知り、驚いた。刑務所に対する人道的な観点の他に、経済的観点からも、どうあるべきか見解が示されていて、いろいろと学ぶ点があった。<おすすめ>

  • たらこ さん

    小論文の指定文献。初新書でした!

  • skunk_c さん

    法学者が、今世紀初頭の名古屋刑務所での事件から、刑務所で何が行われているかを、内外の取材により、現在進行している改革も含めて紹介している。特に印象的だったのは開放型施設の大井造船作業所。その上で、死刑を除けば受刑者がいずれ社会に戻ることを前提に、刑罰の目的を、懲罰から更正にシフトすべきと説く。隔離と拘束による収容至上主義の現在の刑務所が、再収容率50%に及ぶことを指摘し、開放型施設と社会復帰へのきめ細かいサポートが必要とする。首肯できる内容。菊田幸一『日本の刑務所』(岩波新書 2002)もお薦め。

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沢登文治

平成元(1989)年3月新潟大学大学院法学研究科修士課程公法専攻修了。平成元(1989)年4月東北大学大学院法学研究科公法学専攻(博士後期3年の課程)入学。平成4(1992)年3月同上単位取得退学。平成4(1992)年4月南山大学法学部法律学科講師、法学部法律学科助教授を経て、平成16(2004)年

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