フェイクと憎悪 歪むメディアと民主主義

永田浩三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784272330942
ISBN 10 : 4272330942
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
269p;20

内容詳細

目次 : いまメディアに何が起こっているのか/ 1 歪むメディア(歪曲される沖縄の基地反対運動/ 関西テレビ界に蔓延る「チーム殉愛」の闇/ 劣化する「保守」論壇誌と極右運動/ 産経新聞による記者・メディアへのバッシング/ 「歴史戦」がもたらしたものとその結末 ほか)/ 特別インタビュー バッシングされても、自分の疑問をまっすぐ問い続ける(望月依塑子)/ 2 公正な言論空間とは(「フェイク」と「ヘイト」のスパイラルに抗するには/ 「日本スゴイ」の幻想と現実/ 書店員として「ヘイト本」と向きあう/ 差別・極右への対抗とメディア・NGOの社会的責任/ メディアの党派化と世論の分断)

【著者紹介】
永田浩三著 : 武蔵大学社会学部教授(メディア社会学)。元NHKプロデューサー。「ETV2001」番組改変事件の当事者として証言。NHKを退職後、映画「60万回のトライ」共同プロデューサー、「表現の不自由展」共同代表、「言論の不自由展」代表などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 樋口佳之 さん

    魯迅は言っている。筆で書いた噓は、血で書いた真実を隠すことはできないと。/いかに被害者の声に頼らないで、メディアは差別と極右の危険性を報道できるのか。被害者の声をメディアが取り上げる重要性は疑うまでもない。だが問題は、日本のメディアが、被害者の声に頼らなければ、ほとんど差別を批判できない点

  • 冬佳彰 さん

    どーしよーもねえな、この国は、と思っちゃうな、こうした本を読んでいると。政権のほうは置いといて(置いておけねえが)、目先の利益で隣国を貶めたりする商売を「仕方ない」とする、○○○な心性などがね。こういう時に思い出すのは、『自分の仕事をつくる』(西村佳哲)に書かれていた、こういうレベルで良いだろうという心根で行われた仕事は、受け手も与える側も、ボディブローのようにじわじわと損なってゆく、という話だ。俺も会社員人生をほぼ一巡して、そう思う。だからヘイトを書店に置くロジックは、甘いと思ってしまう。日本的だな。

  • WaterDragon さん

    とても良い本に出会いました。 なぜ、メーカー(一部の出版社や新聞社)は、フェイクやヘイトを発信するのか。 その答えは、「売れるから」あるいは「PVが稼げるから」といったある意味では単純な∞資本主義的な≠烽フです(そして講読者はそれを拡散し、結果、社会が分断されるわけです)。 本書が指摘しているように、メディア(出版社も含め)がヘイトやフェイクにたいして、どういった構えで発信していくのかがとても重要だと感じます。 日本が、反レイシズム0.0≠フ位置にあることに、憤りを感じます。

  • futomi さん

    13人の書き手(インタビューを含む)が、フェイクニュース、ヘイトスピーチ、ジャーナリズムなどを考察する。学ぶことの多い読書だった。 驚いたことは232ページ 日本には、包括的な差別禁止条約がないということだ。「それは差別だ!」と批判する基準を持たないということで、「なんだかおかしいな、悔しいな」という思いが個人的な感覚の相違だと無視されてしまうことだ。 262ページ「ジャーナリズムは、声をあげられない人のた めにある」がとても心強い。

  • umeko_yoko さん

    ものすごい考えすぎてめちゃくちゃ読むのに時間がかかりました。わたしの浅い知識や感覚で議論をする気はまったくありませんが、なんか最近の日本おかしいよね?というのが、この本を読んで「憎悪」に通じる気持ち悪さだったのかなと。 「正しいことをコツコツ訴えても数字が取れない」「刺激の強いものほど拡散される」「日本が間違ってなかったとするためには次の敵(中国・韓国)が必要だった」など、少し腑に落ちました。 最終的にはやはり「人としてどうか」、ただそれはあくまでも「自分にとって」であってもだけど、それしかないのかなと。

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