入門家族社会学

永田夏来

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787717047
ISBN 10 : 4787717049
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;21

内容詳細

家族社会学の面白さに接近する本は、これまでもたくさん出版されてきました。しかし、この本には、従来にはない次のような特徴があります。まず、現代的なトピックと家族社会学の成果を架橋していること。数字にもとづく「量的データ」と言葉などにもとづく「質的データ」の両方を用いていること。そして、今日でも根強く残る家族主義を批判的に検討していることです。ひと味違う視点から家族について考える。

目次 : 1 家族社会学の基本をおさえる(日本社会の家族変動/ 恋愛と結婚/ 家族の近代化と子育ての変容/ 家族と介護)/ 2 家族の今について理解を深める(社会階層と家族/ 離婚、再婚と子育て/ 成人した子どもと親との関係/ 多様化するパートナーシップと共同生活)/ 3 家族社会学の幅の広さに触れる(家族とお金と愛情/ 結婚差別問題と家族/ セクシュアル・マイノリティにとっての子育て/ 子育てひろばにおけるやりとりとつながり/ ポスト工業化社会への移行から考える家族と政治)

【著者紹介】
永田夏来 : 兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。おもな著作・論文に「若者の恋愛行動にみるイニシアチブと人間関係」『季刊 SEXUALITY』77,2016./「越境する夏フェス女子―音楽とインターネットをめぐるインテグラルなアクション」池田大臣・吉光正絵・西原麻里編『ポスト“カワイイ”の文化社会学』ミネルヴァ書房,2017. など

松木洋人 : 大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。おもな著作・論文に『子育て支援の社会学―社会化のジレンマと家族の変容』新泉社,2013./野辺陽子・松木洋人・日比野由利・和泉広恵・土屋敦『“ハイブリッドな親子”の社会学―血縁・家族へのこだわりを解きほぐす』菁弓社,2016. など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    「家族について考えるのは簡単なようで実は難しいものです。多くの人は家族についての経験や知識をもっていて… しかし、困難に直面した場合どうでしょう。あなたを助けていたはずの経験や知識が、逆に自分や周囲を責める手段となって…」■家族に纏わる現代的なトピックを第一線の研究者達が、時にタラレバ、逃げ恥、大正時代の人生相談なども考察しつつ、量的・質的データを用い、建設的 批判的に検討しています。■大学の講義での使用を想定して編まれたそうで、なるほど幅広く偏りなく分かりやすくて愛に満ちた本でした♪(2017年)(→続

  • バーニング さん

    現代の家族関係(結婚、子育て、介護、性的少数者カップルの生活構築etc.)を探求するための優れた入門書。全13章あるが、章ごとに繋がりも見てとれるので、通して読むことで得られるものが多い。どの章を読んでいても明治以降の家族主義の根強さや現状に追いつかない制度の不備を感じるが、いかにして諸問題を克服するかの手前の段階、つまり変わっている現状を正しく認識することがまだまだ足りてなさそうだなと、特に11章「セクシュアル・マイノリティにとっての子育て」を読んでいて感じた。

  • T.S さん

    「多様なパートナーシップや家族形成、子育てのあり方を承認し、制度的に保障している国ほど出生率が高い」これは何度でも言いたい。 「シスへテロの男女」が「結婚し、その後に出産すること」を前提としている今の日本では、いつまでも「少子化」や「未婚・晩婚化」続くだけであり、まさに「伝統的な家族主義」が「親になること」の「障害」となっていることに気づく必要がある。 わたし個人としては、結婚や出産に対する強い希望はない。そもそも「家族」に対する憧れもない。ただ、一緒に歩んでくれる「パートナー」はいてほしいなと思う。

  • ゆなっしー さん

    家族はこうあるべきだ、と強制するのは間違っている。その人にはその人の家族のかたちがある。きっと同質化する必要はない。

  • ばかぼん さん

    現代の日本の家族の特徴を俯瞰できて良かった。社会の影響を色濃く受けてそれぞれに家族を成立させていることがわかった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品