移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像 中公新書

永吉希久子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121025807
ISBN 10 : 4121025806
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
289p;18

内容詳細

少子高齢化による労働力不足や排外主義の台頭もあり、移民は日本の大きな課題となっている。本書は、感情論を排し、統計を用いた計量分析で移民を論じる。たとえば「日本に住む外国人の増加により犯罪が増える」と考える人は6割を超えるが、データはその印象を覆す。こうした実証的な観点から、経済、労働、社会保障、そして統合のあり方までを展望。移民受け入れのあり方を通して、日本社会の特質と今後を浮き彫りにする。

目次 : 序章 移住という現象を見る/ 第1章 日本における移民/ 第2章 移民の受け入れの経済的影響/ 第3章 移民受け入れの社会的影響/ 第4章 あるべき統合像の模索/ 第5章 移民受け入れの長期的影響/ 終章 移民問題から社会問題へ

【著者紹介】
永吉希久子 : 東北大学大学院文学研究科准教授。1982年大阪府生まれ。大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了後、追手門学院大学非常勤講師、ウメオ大学客員研究員などを経て現職。専攻は社会学(社会意識論、移民研究など)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    トリプル安になって、最早日本は移民先にはまるで適さなくなったのでは。選ばれない国。それどころか意欲ある若者は日本を実限ってオーストラリアやアメリカへ出稼ぎに……戻らないから日本の若者が移民になるのか?!

  • venturingbeyond さん

    良書。定量的な社会学や経済学の知見(海外での先行研究中心)を用いて、日本における移民問題を考える多面的な視点を提示し、感情的かつステレオタイプ的な移民理解を相対化して、問題の所在やその定置のあり方まで含めた全体像を概観する。終章で著者が示す視点は、「移民問題」としてのフレーム化そのものに対する批判的姿勢であり、「移民問題」にとどまらない現代日本の社会問題としての把握と問題の改善・解決への展望を考えていくためにも、本邦における現状を明らかにするための社会調査の充実が求められる。

  • Akihiro Nishio さん

    骨太の本であった。多くのデータを元に移民が社会に与える影響を分析する。それでいて、「移民は仕事を奪うのか?「移民は福祉制度の受益者となるのか?」「移民が増えると治安が悪化するか?」というシンプルな問いに頑張って答えようとしているところが好印象。その問いをサブタイトルに付ければもっと売れるでしょうに。中央公論だから固いのか?また、よくある偏見に基づかず、移民が低賃金の労働につくことで、本来改革されるべき産業が生きながらえてしまうという点を、弊害として繰り返し強調しているのも作者の独自性が出ていてよかった。

  • おせきはん さん

    移民をめぐる諸問題が、国内外の学術研究の結果も踏まえながら多角的、客観的に論じられています。地域社会との関わりと言語が相互理解に重要との説明に納得しました。外国人向けの多言語対応だけでなく、移民の方々に言語を学んでいただけるようメリットを説明しながら働きかけることも大切だと思いました。スイスの作家(マックス・フリッシュ)が言った「われわれは労働力を呼んだが、やってきたのは人間だった」という言葉は、移民問題を考える際に忘れないようにします。

  • イボンヌ さん

    「感情論や印象論に陥らずに移民について考える土台になるような本をたまきたい」という意図で書かれています。 各国の移民に関するデータやアンケートが多数引用されています。 日本も現状は外国人労働者無しでは立ち行かない業種も多数あるのに、技能実習生という欺瞞がいつまで通用するのかと思います。 果たして多様性を受け入れられるのかも、疑問です。

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永吉希久子

東北大学大学院文学研究科准教授。1982年大阪府生まれ。大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了後、追手門学院大学非常勤講師、ウメオ大学客員研究員などを経て現職。専攻は社会学(社会意識論、移民研究など)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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