日本人の魂の原郷 沖縄久高島 集英社新書

比嘉康雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087200348
ISBN 10 : 4087200345
フォーマット
出版社
発行年月
2000年05月
日本
追加情報
:
18cm,222p

内容詳細

沖縄本島の東の海上に浮かぶ小さな島―久高島に琉球王朝よりはるか昔、古代人の心情から生まれ、「母神」を守護神とみる祭祀の形があった。それは、ノロをはじめとする女性神職者たちによって担われ、今日まで継承されてきている。12年に一度の大祭「イザイホー」、海の神が鎮まる海岸で豊漁を祈り草束を振るう神女や、海の彼方にある魂の原郷ニラーハラーの神となって登場する神女の威厳に満ちた姿が、かずかずの祭祀を彩っている。30年近くも琉球弧の祭祀を追いつづけてきた著者が、久高島祭祀の多層なシーンをカメラとペンで記録した。30余枚の写真とともに、古代人の鎮魂のありようを伝える貴重な1冊。

目次 : 序章 久高島の祭祀世界/ 第1章 魂の発見/ 第2章 守護神の成立/ 第3章 海神からの贈り物/ 第4章 神々の鎮まる場所/ 第5章 巫女の力/ 第6章 久高島祭祀の風景/ 第7章 自然から紡ぎ出した物語/ 第8章 誕生・結婚、そして死/ 終章 崩れゆく母たちの神

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナディ さん

    この本が出版された時点で久高島の祭祀は変わり、イザイホーもなくなってしまった。継承していくことの尊さと近代化は相容れないのか。島人だけでのイザイホーの復活は難しいのだろう。昔のシャーマンは本当に超能力者で仕切ったと思うと、見たかったというのが本音。

  • 睡蓮 さん

    久高島の信仰でとくに重視されるのは母方の先祖の霊で、祖先とのつながりの延長に個々が位置づけられる。神女、シャーマンになるのは島の既婚女性たちで、俗的な縁を持ちながらも異界へ開かれる。祖母、母、娘の三代に渡って守護力が続くと考えるのは、直接に愛護を受ける関係を想定しているという。自然の事物に宿る力と、人の思いが生み出す力が結合する。いわゆる世界宗教における神秘主義は抽象度や理念性が高い印象があるが、土着の信仰は現実に根ざした祈りの力というものを思わせる。

  • hideaki さん

    肉体の消滅後も不滅の霊魂はあの世とこの世を循環し島の安寧と秩序を守り続ける。その霊魂を司り祭祀を取り仕切るのが久高島の女性シャーマンたち。古代から現代に至るまで脈々と受け継がれてきた久高島の宇宙観を最も具現化しているのが600年の歴史を持つ有名なイザイホーだ。これは島で育った女性たちが神になる通過儀礼で12年に一度行われる。近代化を免れて生き残った人間の原始的宗教心の現れだともいえるが、残念ながら1978年を最後に島の過疎化から行われていない。彼らの精神世界、人間の魂の原郷が失われてしまうのはあまりに残念

  • うえ さん

    「御嶽には鳥居もなければ境界を示すような人工の物は何もない。一つの森が漠然と御嶽だと考えられているので、正確な広さもわからない。森の広がり具合で判断するほかはない。祭場になる御嶽には広場と礼拝の拠り所になる自然石と石製の香枦があるだけで、ほとんど自然のままである。久高島の御嶽はその末裔たちによって、祖先の魂が存在するところとして記憶され、伝承されていた。農耕が始まって開墾をするようになっても、祖先の生活の場、魂の鎮まっている場所として御嶽は残され、あるいは祈願の場所として使われていたのかもしれない」

  • Hiroki Nishizumi さん

    奥深い。さらに久高島の精神に近づきたい。イザイホーもいずれ形は変わるが復活すると思う。年中行事の表は参考になる。

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比嘉康雄

戦後沖縄を代表する写真家であり、また琉球弧の祭祀の記録、特に久高島の祭祀記録ではもっとも優れた業績を上げたことで知られます。フィリピンに生まれ、敗戦後母親と共に沖縄に引きあげ、コザ市(現・沖縄市)に育ちます。1968年米軍機B52墜落に遭遇しました。その事件をきっかけに沖縄の大きな矛盾を感じ、10年

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