偉大なる指揮者による歌曲集（ワルター、ビューロー、クラウス）　ラング（Ｓ）ヴォレ（Ｂｒ）バイナウ（ｐ）

偉大なる指揮者による歌曲集

往年の指揮者は、ほとんどが作曲もしていた（マーラーも本業は指揮者で、作曲は副業と考えていた）と言っても過言ではないのでしょうか。「大指揮者ハンス・フォン・ビューローこそが指揮者と作曲家の仕事を分けた」と言われていますが、実はかなりたくさんの曲を書いていたのです。
　ワルターの歌曲は、自作自演盤や、最近のＣＤにも録音されていてお聞きになった方もいらっしゃるのではないでしょうか？　師匠であるマーラーの影響も垣間見えるまさに後期ロマン派の申し子のような歌曲です。
　ここでは、他にクレメンス・クラウスやハンス・フォン・ビューローの歌曲も収録されています。クレメンス・クラウスは、R.シュトラウスの『カプリッチョ』での台本作家としても知られていますが、このような素敵な歌曲を残していたとは意外です。歴史に埋もれてしまった作品に、名歌手ラングとヴォレが光を当てます。（ＢＭＧ）

・ハンス・フォン・ビューロー：5つの歌 Op.5*
・ハンス・フォン・ビューロー：3つの歌 Op.30
・ブルーノ・ワルター：アイヒェンドルフの詩による3つの歌*
・ブルーノ・ワルター：ハイネの詩による3つの歌 Op.12-4〜6*
・クレメンス・クラウス：リルケの詩による8つの歌
　ペトラ・ラング（ソプラノ）
　ミヒャエル・ヴォレ（バリトン）*
　エイドリアン・バイナウ（ピアノ）
　録音：2004年9月、2007年5月、バイエルン放送第2スタジオ