捨てられる銀行 地域金融変革運動体 4 消えた銀行員 講談社現代新書

橋本卓典

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065201459
ISBN 10 : 4065201454
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
追加情報
:
408p;18

内容詳細

「ザ・銀行員」はもういらない。氷見野金融庁長官が求める「リスクを分担する真の企業支援」とは?地域再生のためにゆるくつながる銀行員公務員らの変革運動体の英知を見よ。

目次 : 序章 「計測できない世界」から「ネットワーク集合知」へ/ 第1章 地域金融変革運動体/ 第2章 「新常態」の金融/ 第3章 感染する知性/ 第4章 ネットワーク集合知/ 終章 つながりすぎた社会

【著者紹介】
橋本卓典 : 共同通信編集委員。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。09年から2年間、広島支局に勤務。金融を軸足に幅広い経済ニュースを追う。15年から2度目の金融庁担当。16年から資産運用業界も担当し、金融を中心に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    著者には申し訳ないのですがこれで4冊目で惰性で読んでいるような気がします。ただ内容は地方銀行の地方創生の対応の仕方を描かれています。1冊目から感じているのですがどうも金融庁の政策を代弁している気がします。2冊目までは森長官賛美でした(スルガ銀行への対応でアメリカに逃げましたが)。今回は遠藤長官の政策を後追いで分析している感じです。ただ地方創生への対応の例が結構掲載されているので地方金融機関にとっては参考になるという気がしました。

  • aloha0307 さん

    表題とはうらはら 論旨は「捨てられない・消えない銀行」です。預金を掻き集め、担保&or保証協会保証(マルホって呼んでたなあ)で保全し事業性も理解していないまま、銀行の論理で融資を最大化...こんな旧態依然では本当にダメだね。不良債権処理があったにせよ(金融行政の圧力もあり)、リスクを取ることが本分のはずの銀行がそこから逃げ続けてきた...これが日本経済停滞の原因なのだね。分散型ネットワーク集合知〜多くの地方で群発的に面白い取り組みをされています。この着想はメガバンクではムリだろうな。

  • 警蓮社峻譽身阿 さん

    地域金融機関の現状を批判すると共に、先鋭的な活動を紹介するシリーズの4。地域金融機関の組織論では絶対に地域の為の金融は達成できない。どれだけ崇高なお題目を唱えようと建前でしかなく、本質的な活動に結び付きにくい。そこで重要なのは組織の論理を飛び越え情熱という利害を共にする「部活」だ。いわゆる体育会部活で勝利を目指した仲間とは時が経っても気兼ねなく本音を話せる。この心理的安全性が保たれた部活を、組織を越えた繋がりで実現すれば、人・情報が有効に行き交う理想的なネットワークが出来上がる。

  • 楽 さん

    20年9月。ノルマに追われて投信生保を売っていた頃に比べると、コロナ資金の取扱は本業の融資であってジレンマも少ないから、多くの銀行員の鬱憤は晴れたのかも。お金が返せるかどうかはともかく■さて、相変わらずの上から目線が鼻につくが、抽象論の前回に比べると読みやすい。地道に各地の事例を拾い上げていく方が合っているのだろう。それ以外の文章はつぎはぎ、言葉が上滑りしていて、頭に入ってこない■組織維持のために商品販売を続ける金融業界は「国民の生命と財産を守る」と言いながら見殺しにする政治と同様に叩きやすいのだろう

  • とみやん📖 さん

    政府による地銀再編の動きや背景が分からなかったので読んでみたが、それにはさほど触れておらず少しずつ残念。でも呼んで良かった。 著者は共同通信編集委員で、組織を離れた自律的な個が緩やかなつながり知を集合させるのが世の中を変革する力になるとの主張で自らも「地域金融変革運動体」に参加している。 信用金庫や地方財務局の職員の活躍が沢山紹介されていて熱い。自分も頑張らないと行けないと思わせてくれた。時折ドラッカーの言葉が出てくるが名言ばかり。「優先順位の決定について最も重要なことは、分析ではなく勇気である」とか。

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橋本卓典

1975年東京都生まれ。共同通信社編集委員。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。2020年4月から編集委員。金融行政と地域経済・地域金融の取材を精力的に続けている。2016年5月に『捨てられる銀行』(講談社現代新書)を刊行し、

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