福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく 集英社新書

榊原崇仁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211511
ISBN 10 : 4087211517
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
追加情報
:
281p;18

内容詳細

放射線の被害 その痕跡は 闇に葬られた

福島原発事故後の甲状腺被ばく測定、裏で仕組まれた歪曲と隠蔽の工作。
なぜ被災者は裏切られたのか――
執念の調査報道で明らかになった衝撃の新事実が、今ここに。

2021年3月で発生から10年となる福島原発事故。
時間の経過とともに事実究明や責任追及が希薄になるなか、今現在も放射線の影響で生じうる健康被害を懸念する人々が多数いることを忘れてはならない。

本書は、新聞記者である筆者が被害の核心とされる甲状腺被ばくに切り込み、国や県が実態把握を怠った狡猾な工作を告発する書である。
彼らが認めていない放射線被害がいかに隠蔽・歪曲されたか――。
綿密な情報開示請求で得た膨大な量の文書とその解析、関係者への周到な聞き取り取材により、衝撃の真相に迫る。

【目次】
はじめに

第一章 100ミリシーベルトの少女
  埋もれてきた計算/特別な数字/徳島大学/始まりは「大丈夫な値か」/
  「内部被ばくの公算大」/放医研の反応は鈍く/……ほか

第二章 1080人の甲状腺被ばく測定
  SPEEDIと4つの疑問/情報開示請求で解明する/一級資料/
  ニコニコの日に裏腹な見解/数万人測定の構想/……ほか

第三章 早々と終えた理屈
  交錯した思惑/「時間なく」と「絞り込み」/ハイリスク地域と拡大解釈/
  「甲状腺は安全と言える」/詭弁/測る時間はあった/……ほか

第四章 2011年3月17日
  本来の対応/避難者の甲状腺も測るはずだった/
  スクリーニングも甲状腺を意識していた/除染を挟む意味/……ほか

おわりに

【著者プロフィール】
榊原崇仁(さかきばら・たかひと)
1976年、愛知県生まれ。京都大学大学院教育学研究科修了。 2002年4月、中日新聞社に入社。11年3月の東日本大震災時は北陸本社報道部に勤務。13年8月から東京本社(東京新聞)特別報道部。
福島県の県民健康調査や政府のリスクコミュニケーション、避難指示解除、帰還政策などを報じた。
16年3月から名古屋本社新城通信局。同年、日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞。18年8月から再び特別報道部。


【著者紹介】
榊原崇仁 : 1976年、愛知県生まれ。京都大学大学院教育学研究科修了。2002年4月、中日新聞社に入社。11年3月の東日本大震災時は北陸本社報道部に勤務。13年8月から東京本社(東京新聞)特別報道部。福島県の県民健康調査や政府のリスクコミュニケーション、避難指示解除、帰還政策などを報じた。16年3月から名古屋本社新城通信局。同年、日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞。18年8月から再び特別報道部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • skunk_c さん

    放射性ヨウ素による内部被曝に対する検査を軸に、10年前の国と福島県の住民に対する検査等に関する問題点を、丹念な取材で明らかにした書。放医研による数字のすり替えなど、驚くべき内容(別件になるけど、当時被曝基準をいきなり10倍にあげたことに怒って辞任した学者がいたっけ)。震災直後の混乱と、避難もままならない状況は確かにあっただろうし、住民の不安をかき立てたくないという意図もあったろう。しかしのちに甲状腺ガンになった者が救済を求めたり訴えたりする根拠そのものが奪われているという現実。もし計算づくなら組織犯罪だ。

  • おかむら さん

    原発事故で被爆したとしても福島はチェルノブイリと違って人体にはほぼ影響ない量だから大丈夫という説と、国は本当のことを隠してるという説がありますが、この本は東京新聞の記者が情報公開制度を使って集めた膨大な文書を地味にコツコツ読み解き、ある真実を明らかにします。隠蔽・歪曲したのは誰なのか。責任の所在を曖昧にするのが日本の官僚の得意技っていうのが哀しいわー。

  • ロビン さん

    東京新聞特別報道部の記者による、原発事故時の被災者の甲状腺被ばくについての調査報道。甲状腺被ばく測定を受けたのはほんの一握りの人たちだけであり、避難指示の遅れなどで厳しい追及にさらされる可能性が高かった県、国、放医研はことを意図的に矮小化させ発表した(県のマニュアルは簡略化されたのに、その後測定をしなかった。弘前大の研究者が独自に測定を行うと中止を迫った)。被災して甲状腺がんになったと思われる(しかし測定されていないため因果関係を追及できない)、事故当時福島の中通りに住んでいた若い女性の話はやりきれない。

  • どら猫さとっち さん

    東京電力福島原発事故から10年。未だに解明されないまま、時間が過ぎて、真相も見えないままだ。そして10年経った今年、衝撃的な事実が本書で明かされた。放射線被害はなぜ隠蔽しているのか。被災者が置き去りにされたまま、有耶無耶にされていく現実。そして驚愕の真実。その真実に目を背けたまま、新型コロナウイルスというパンデミックへ。しかしこのコロナ禍で本書が出回った以上、もう逃れられない。原発事故は、この国の暗部を露呈した出来事である。執念の取材が功を奏したことに賛辞を贈りたい。

  • K さん

    東京新聞の記者による、情報公開制度を駆使して集めた材料を精緻に分析した調査報道。官僚組織らしい初動の遅れと事なかれ主義に基づき、被ばく調査の規模そのものが矮小化され、事故当時に発電所から20km圏内にいた人々たち(は特に)が将来甲状腺その他のがんを発症しても、原発事故との関係を証明できない構造が作り上げられている様を糾弾する。納税者の生命や健康を守ろうとしない(国・地方含めた広義の意味での)政府って、存在意義は何なんですかね…

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榊原崇仁

1976年、愛知県生まれ。京都大学大学院教育学研究科修了。2002年4月、中日新聞社に入社。11年3月の東日本大震災時は北陸本社報道部に勤務。13年8月から東京本社(東京新聞)特別報道部。福島県の県民健康調査や政府のリスクコミュニケーション、避難指示解除、帰還政策などを報じた。16年3月から名古屋本

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