ルポ 虐待サバイバー 集英社新書ノンフィクション

植原亮太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212402
ISBN 10 : 4087212408
フォーマット
出版社
発行年月
2022年11月
日本
追加情報
:
256p;18

内容詳細

田中優子氏・茂木健一郎氏推薦!
第18回開高健ノンフィクション賞で議論を呼んだ、最終候補作

生活保護支援の現場で働いていた著者は、なぜか従来の福祉支援や治療が効果を発揮しにくい人たちが存在することに気づく。
重い精神疾患、社会的孤立、治らないうつ病。
彼ら・彼女らと接し続けた結果、明らかになったのは根底にある幼児期の虐待経験だった。
虐待によって受けた”心の傷”が、その後も被害者たちの人生を呪い続けていたのだ。
「虐待サバイバー」たちの生きづらさの背景には何があるのか。
彼ら・彼女らにとって、真の回復とは何か。
そして、我々の社会が見落としているものの正体とは?
第18回開高健ノンフィクション賞の最終選考会で議論を呼んだ衝撃のルポルタージュ、待望の新書化!

【推薦】
虐待は人の一生をどう変えてしまうのか。
本書は現場からの生々しい報告だ。 
――田中優子氏(法政大学名誉教授)

著者の根本態度は信頼できる。
まさにこの時代に読まれるべき大切な一冊。
――茂木健一郎氏(脳科学者)

【目次】
はじめに
第一章 虐待のち、生活保護
 1 どのような人が生活保護を受けているのか
 2 たったひとり、生活保護に流れ着く
第二章 心に深く刻まれた虐待の傷あと
 1 解離性障害――繰り返される記憶の空白
 2 パニック障害――抱えてきた恐怖があふれでる
 3 燃え尽き症候群――治らないうつ病の正体
 4 精神科治療が見落としてしまうもの
第三章 愛着関係を理解する
 1 愛着関係は心が健全に発達するための基盤
 2 愛着関係の恩恵を受けられない人たち
第四章 目には見えない虐待を見る
 1 発達障害だと思われた男の子
 2 人からのやさしさを「拒絶」する心理
 3 思春期がない女子中学生
 4 本質的な問題が見落とされてしまう理由
第五章 虐待理解を阻むもの
 1 なぜ、児童虐待は起こるのか
 2 「支援者側の心理的問題」を考える
第六章 回復――虐待された理由を知る
 1 「自分の子どもを好きになれない」という母親 
 2 回復とは、自分を深いところで理解すること
 3 古い生き方が壊れ、新しく生きはじめる
 4 「被虐待者」の回復から教わったこと
おわりに
参考資料・参考文献

【著者略歴】
植原 亮太(うえはら りょうた)
1986年生まれ。精神保健福祉士・公認心理師。
汐見カウンセリングオフィス(東京都練馬区)所長。
大内病院(東京都足立区・精神科)に入職し、うつ病や依存症などの治療に携わった後、教育委員会や福祉事務所などで公的事業に従事。
現在は東京都スクールカウンセラーも務めている。
専門領域は児童虐待や家族問題など。

【著者紹介】
植原亮太 : 1986年生まれ。精神保健福祉士・公認心理師。汐見カウンセリングオフィス(東京都練馬区)所長。大内病院(東京都足立区・精神科)に入職し、うつ病や依存症などの治療に携わった後、教育委員会や福祉事務所などで公的事業に従事。現在は東京都スクールカウンセラーも務めている。専門領域は児童虐待や家族問題など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たまきら さん

    読み終わってため息。家族という最初の社会で安らげなかった子どもたちが、世界で安らげなかったとしても仕方ない気がする。この本は、生活保護受給者に虐待サバイバーが多いことに気づいた著者による綿密なデータ収集と解析部分が秀逸。…読んでいて辛い部分も多いですが、読んでよかったです。コミュニティができることについても言及してくれたらもっとよかったな。

  • きょちょ さん

    実の母親から虐待されるのは、何と辛いことか。 本来、幼少期、母親の愛情を受けてこそ初めて、まともな人間としての人格が形成されるのに・・・。 これは、薬では到底治せない。 カウンセリングや箱庭療法で時間をかける必要がある。 だからこそ、シンガポールのように国をあげてEQ教育(心の知能指数)に取り組む必要があるのに、そういったことを政治家は考えていないよね。 政治家はEQを知らないのだろうか? ★★★

  • もちもちかめ さん

    スマニューでオススメされていた。近所になかったので新年1/2にジュンク堂まで買いに行った。自分では探しても見つからなくて店員さんに見つけてもらい、何度もお礼を言った。買えて嬉しかった。読んだ。泣いた。私なんかご飯ももらえたし塾も行かせてもらったし被虐待だなんておこがましくてと思ってたが、被虐待者の定義にスッポリ嵌まっていてうろたえ。「子が親に頼らない、頼れない」「親が子の窮状に無関心で、共感がない」今まで流行廃りに乗ってきた私。自閉スペクトラムかも?発達障害かも?今日新たに加わる被虐待児かも?←あやしい。

  • misokko さん

    虐待は40代50代になっても影響が残るのだと、ネグレクトにも当たらない極端な無関心でも子供の心を蝕むのだと知った。傾聴の大切さも。プロではないので限度はあるけど、できるだけ周りの人の話を丁寧に聞いていこうと思う。

  • らむこ さん

    嫌いの反対は無関心というように、親からの無関心をずっと受け続けるのは精神的にも心理的にも大きな負荷がかかる。幼少期だけで終わるのではなく、大人になってもその影響を背負ったままでは生き辛くもなる。回復した事例の途中では涙が出そうになったし、親には愛情をかけてもらえたことは幸運だったと改めて思った。

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植原亮太

1986年生まれ。精神保健福祉士・公認心理師。汐見カウンセリングオフィス(東京都練馬区)所長。大内病院(東京都足立区・精神科)に入職し、うつ病や依存症などの治療に携わった後、教育委員会や福祉事務所などで公的事業に従事。現在は東京都スクールカウンセラーも務めている。専門領域は児童虐待や家族問題など(本

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