ニュースの深き欲望 朝日新書

森達也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022737595
ISBN 10 : 402273759X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
208p;18

内容詳細

たったひとつの真実なんてありはしない。ぼくらの世界は、多重的で多面的で多層的だ。日本について考えたいのなら、外国から見る視点は絶対に有効だ。自分について考えるのなら、他者の視点を想像することが大切だ。絶対的な真実など存在しない。主観的な真実が人の数だけあるだけだ。後ろの正面はひとつではない。そして後ろと正面のあいだにも、無限に近いグラデーションが続いている―。タブーに身を投じ、世界という視点から再考察する「日本」。

目次 : プロローグ―ドキュメンタリー映画『FAKE』のクランクイン/ 1 表現とは何だろう?(佐村河内守出演の映画『FAKE』をアメリカ人に見せに行く―2016・7/ ニューヨークでの上映終了直前にハプニングは起きた―2016・8/ アジア最大の映画祭では、表現が権力と対峙していた―2016・10/ 人類史からトランプ勝利を読み解く―2016・11/ 領土問題をテリトリー意識で考えるかぎり、僕たちは猿人と変わらない―2016.12/ 同時多発テロの年、『A2』上映でベイルートに向かった僕にナジーブは「失望した」と言った―2017.1/ 『君の名は。』を観ながらオランダに佐村河内守の映画を届けに行く―2017.2/ 「オランダの選挙を気にする前に、日本はどうなんだ?」の言葉に考え込む―2017.3/ 北朝鮮を変えたい?ならば日本が変わらねばならない―2017.4)/ 2 情報とは何だろう?(あなたの内面はあなたが得た情報でできている―2017・7/ 自衛が大義となり、加害が正義となる前にジャーナリズムの骨格を―2017・8/ メディアの存在と機能は僕らの地図なのだ―2017・9/ 情報はすべて真実とフェイクの狭間にある―2017・10)/ エピローグ―そして船は行く

【著者紹介】
森達也 : 1956年広島県生まれ。映画監督・作家・明治大学特任教授。98年、オウム真理教のドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。11年に『A3』(集英社インターナショナル)が講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    事実はない、あるのは解釈だけだ。同調圧力が高くベストセラーが生まれやすい国、日本。外国人は日本のテレビを見て、個人のどうでも良いプライバシーを見世物にする事を森達也に問う?そして彼は答える。全ては視聴率を取るためですと。この本は森達也さんが主に外国にいる間に思い浮かんできたメディア論を中心とした断章で出来ています。最新作「FAKE」についても無論、とにかく日本には発送にオルタナティブが殆どない。黒か白。1か0。しかし、そのグレーゾーンにこそ用がある。情報は全て真実とフェイクの狭間にある。

  • hk さん

    「集団化と分断は同時並行でおこる」という現象への警鐘が本書の眼目。原始時代から人は群れ、異端児たちを排除して共同体を維持してきた。その規模とスピードがまず新聞などマスメディアの登場により格段に飛躍。そしてネットの隆盛によりさらに激化している。 どういうことか? ネットは情報の宝庫だ。しかし人は探しているモノしか見つけられないという習性とネットアルゴリズムの合わせ技により、瞬く間に群れが生まれるのだ。群れは外敵を必要とするため分断を招来する。こうしてみると現代排外主義の根っこにはネットがあるのかもしれない。

  • 黒猫 さん

    メディアを信用してはいない。しかし、メディア無しで情報を得ることは難しい。著者は中立性を主張するが、やはりネトウヨと呼ばれている人間や極右的な人間アレルギーなんだろうと思う。それが目立つくらいに日本は今極右的なんだろうと思う。まあ、北朝鮮のミサイル云々の話はわかるが、日本に向けて発射する北朝鮮を容認する人間はいないだろうし、仮想敵国を作って国内をまとめようとするのも当たり前になっている。問題はネット情報を鵜呑みにせずに自分自身が良く情報を咀嚼して解釈する必要がある。

  • まゆまゆ さん

    2016〜17年にかかれた時事エッセイのような内容。メディアで伝えられる情報は、あくまでも情報を受け取った側の主観が入らないと伝えられない。そこに客観性や中立性などはない。受け取る側の一般人も真実と虚偽という二元的なレトリックでないと興味を示さなくなってしまった。

  • takao さん

    ふむ

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