日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 集英社新書

桂幹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212532
ISBN 10 : 408721253X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
追加情報
:
256p;18

内容詳細

かつて世界一の強さを誇った日本の製造業。しかし、その代表格である電機産業にもはやその面影はない。なぜ日本のメーカーはこんなにも凋落してしまったのか。その原因を、父親がシャープの元副社長であり、自身はTDKで日本とアメリカで勤務し、業界の最盛期と凋落期を現場で体感した著者が、世代と立場の違う親子の視点を絡めながら体験的に解き明かす、電機産業版“失敗の本質”と、その反省をふまえた改革の提言。この過ちはどこの会社・組織でも起こり得る!

目次 : 第1章 誤認の罪/ 第2章 慢心の罪/ 第3章 困窮の罪/ 第4章 半端の罪/ 第5章 欠落の罪/ 第6章 提言

【著者紹介】
桂幹 : 1961年大阪府生まれ。86年、同志社大学卒業後、TDK入社。98年、TDKの米国子会社に出向し、2002年、同社副社長に就任。08年、事業撤退により出向解除、TDKに帰任後退職。同年イメーション社に転職、11年、日本法人の常務取締役に就任も、16年、事業撤退により退職。今回が初の書籍執筆となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    著者は、TDKの記録メディア事業で事業撤退や解雇を経験。また、著者の父は、シャープの副社長として、日本の電機産業の栄枯盛衰を見てきた。そんな二人の体験には、経済学者の空論とは比べ物にならない臨場感がある。誤認・慢心・困窮・半端・欠落という五つの大罪を挙げて、具体的で説得力のある考察が展開する。ただ、私には、反省を踏まえて著者が最後に提案する「指名委員会等設置会社の導入」「正社員に対する解雇規制緩和」が正しい方向性なのか疑問である。更に、著者の強調する「エンゲージメント」も、その概念に大いに懐疑的ではある。

  • skunk_c さん

    著者は研究者ではなく、2度のリストラを経験した企業管理職で、父親はシャープの重役。その両方の失敗経験を重ねながら、凋落の原因を誤認、慢心、困窮、半端、欠落にまとめ、相互の関連も意識し、随所に自分の失敗に対する悔悟を交えながら述べる。その語り口は決して激するわけではないが、強い力と説得力を感じ、「初めて書いた本」とは思えない読ませるものだった。提言も丁寧で、雇用の流動性と引き換えに終身雇用で捨てていた「希望する仕事をする」を取り戻すのが良策だが、アメリカを反面教師にして解雇に対する金銭補償などを提案する。

  • JUN さん

    高付加価値の名の下に高機能化に走り、「画期的な簡易化」を軽視した日本製品が力を失っていくのは必然的な結果。→確かに消費者が求めていない高機能製品の開発に、各社がしのぎを削っていたなぁ。

  • ahwai55555 さん

    日本経済凋落の原因を探っていろいろと読み漁ってきたが、今のところ、電機産業に関する本書の考察が一番しっくりくる。リストラの当事者として解雇する側もされる側も経験した著者の考察は、”罪”という言葉を前面に立ててヒリヒリと迫ってくる。低迷する日本企業の挽回には、企業統治のガバナンス改革とダイバーシティの向上が必要、とは思うが、今の経営層が世代交代するまで実現しないような気もする。

  • kubottar さん

    どんな強者でも慢心・油断は生まれるってことですね。

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桂幹

1961年大阪府生まれ。86年、同志社大学卒業後、TDK入社。98年、TDKの米国子会社に出向し、2002年、同社副社長に就任。08年、事業撤退により出向解除、TDKに帰任後退職。同年イメーション社に転職、11年、日本法人の常務取締役に就任も、16年、事業撤退により退職。今回が初の書籍執筆となる(本

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