ルポ難民化する老人たち イースト新書

林美保子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781650784
ISBN 10 : 4781650783
フォーマット
発行年月
2016年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
316p;18

内容詳細

ひと昔前は、老後と言えば「悠々自適」という言葉が決まり文句のように冠されていた。一線を退いた後は仲間と趣味に興じて、夫婦で旅行に出かけ、気前よく子や孫に小遣いを渡して歓心を買う―。しかし時代は変わった。生活保護支給額よりも低い国民年金に頼る者は、貧困に喘いでいる。“個”の時代は、孤立死の問題までももたらした。超高齢社会の到来に、介護問題も噴き出している。こうした大きな社会変化の中で、立ちすくみ右往左往する高齢者たちを丹念に取材したルポルタージュ。

目次 : 第1章 年金が足りない―底をつく老後資金/ 第2章 自分の時間がない―ケアメンはつらいよ/ 第3章 仕事がない―フリーランスの末路/ 第4章 頼れる人がいない―孤立死の後始末/ 第5章 子どもが自立しない―増える年金パラサイト/ 第6章 住む家がない―ハウジングプアの悲惨/ 第7章 介護施設が足りない―施設不足によって生まれたグレーゾーン/ 第8章 お金が戻ってこない―狙われる老後資金/ 第9章 ローンが終わらない―住み慣れた我が家は砂上の楼閣/ 終章 難民化する老人たち

【著者紹介】
林美保子 : 1955年北海道出身。青山学院大学法学部卒。弁護士秘書、OL、編集プロダクション勤務を経て、フリーライターに。2004年、より社会的な分野にシフトするために一旦仕事を整理。精神保健ボランティアグループ代表や人権擁護委員を務めながら、ライフワークであるDV家庭に育った体験をもとにした作品づくりに取り組む。2012年、フリーライターに復帰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    なんともやりきれない思いで読み切った。キーワードはやはり「年金」なのだろう。システム的にはまだ恵まれている、現在の高齢者にさえこんな事象が起きているのだから、我らの時代にはどうなっちゃうんだろうか。初読み著者さんだったが、多岐に渡る取材能力と、それを文章化する筆力に脱帽。

  • JADE さん

    「ひと昔前は、老後と言えば“悠々自適”という言葉が決まり文句のように冠されていた」自分も若い頃はそう思ってた。お気楽な生活ができるんだろうと思ってた。でも、今の歳になって、近い将来に迫ってきた老後を想像してみると、悠々自適なんて昔話にしか思えない。以前読んだ「老後破産  ―長寿という悪夢―」(NHKスペシャル取材班)ほど強烈ではなかったけど、こりゃやばいかもって事実を淡々と突きつけられた。とにかく今できることは、こつこつと働き続けることだけだな、それしかないなと思った。 ☆3.5

  • フクミミ さん

    「老後は悠々自適」そんな言葉は一般庶民にとってはファンタジーになってしまった。 配偶者と死別して年金が足りなくなった、中年になった引きこもりの子供がいる、定年後に住宅ローンが重くのしかかる等、いろんな理由で貧困に陥ってしまった老人達の悲鳴が聞こえるようなルポだった。あとフリーランスの職種の人が高齢になると下流老人になる可能性の高さに驚いた。高齢になっての投資は手を出さない・・と心に刻んでおこう。この手の本は読むと気持ちが暗くなるのはわかっているが、とても他人事とは思えない、明日は我が身なのだ。

  • HONAMI さん

    生保より少ない年金で、健康寿命は70代前半まで。残りの10数年は介護を受けて暮らす。特養や認可施設はどこもいっぱい。老後資金を狙った詐欺師やちゃんとした銀行マンからでさえ投資商品を売りつけられる。施設に入れたとて虐待を受けちゃったり……歳をとるってなんなんだろう。長生きはもはや苦でしかないのでは?自分の頭はどんどん判断力を失い、体力も失う。少ない資金で爪に火を灯すように暮らす。長生きって苦しい。この国で、いやどこの国でも、幸せな最期を迎える人なんてほんのひと握りなのかもなぁ……(._."ll)

  • みやこ さん

    凄惨なんですが、書き方がいいのかすらすら読めました。のめり込みすぎるとしんどいですからね…。事実として記憶に留めておいた方がいい話です。知ろうとしないかぎり、知る環境にないのが怖いです。

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