基本情報
内容詳細
新版発行以降の新たな判例・裁判例を100件以上追加し、その内容を分析・検討・解説している、借地借家法関連の判例レファレンスとして実務家必携の実務書の第3版。
不動産鑑定評価は、法律の規定と深い関わりを有している。特に借地借家では、借地権価額、借家権価額といった財産権譲渡にともなう価値評価のみではなく、地代・家賃等の法定果実、そして立退料、更新料、各種承諾料などといった一時金の算定など、いずれも調停や訴訟において鑑定評価がその算定の主役を担っているのである。
本書を著すにあたり、改めて裁判例をみると以前と同様に裁判において、原告依頼、被告依頼、裁判所依頼に基づく不動産鑑定士の鑑定評価がとても重要な役割を果たしていることがわかる。裁判官として不動産鑑定評価基準を理解しているものも多く、不動産鑑定士は、鑑定評価基準に則ってきちんとした鑑定評価を提出するので、裁判官が鑑定結果を修正して判決を下すという裁判例は少なくなったように思われる。
つまり、不動産鑑定は裁判に根付いており、その信頼は確固なものとなっているということである。 「はしがきより」
【著者紹介】
松田佳久 : 1961年生まれ。2012年から創価大学法学部教授。博士(法学)民法・財産法。不動産鑑定士、一級建築士、建築積算士。1997年日本不動産学会研究奨励賞受賞。2006年日本土地環境学会奨励賞受賞。2015年日本不動産学会論説賞受賞。2017年資産評価政策学会論説賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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