変身 講談社文庫

東野圭吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061856981
ISBN 10 : 4061856987
フォーマット
出版社
発行年月
1994年06月
日本
追加情報
:
15cm,382p

商品説明

世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。
平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された脳の持主(ドナー)の正体を突き止める。

ユーザーレビュー

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辛い話。読むほどに苦しくなるのに読み始め...

投稿日:2021/04/18 (日)

辛い話。読むほどに苦しくなるのに読み始めると止まらない。最後まで駆け抜けるように読んでしまう。ドラマもあるのかと調べてみたら結構違う内容みたいですね。

コサカ さん | 千葉県 | 不明

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平凡な青年、成瀬純一が事件に巻き込まれ瀕...

投稿日:2021/04/17 (土)

平凡な青年、成瀬純一が事件に巻き込まれ瀕死になったことから、世界初の脳移植手術患者になり、移植された脳による影響を受け、変身していく。なにが起きているのか謎解くミステリーの要素よりも、恋人、医療関係者、職場の人間、事件で救われた娘家族など、周りの人間と関わる中で自身の精神の変化に苦闘する主人公の心理描写に夢中になった一冊。

Ko さん | 埼玉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    東野圭吾の比較的初期の長編。発想の元になった(少なくても大きなヒントを与えた)のは『アルジャーノン』だろう。物語全体の前提となっているのは脳移植なので、この意味でのリアリティは最初から捨てている。したがって、人物設定と叙述力とで作品を構成してゆくわけだが、これが実に見事。発想そのものは単純なのだが、展開もスリリングだし、人物配置も上手い。ことに、末尾での恵の存在が作品に一縷の救いを与えている。また、「死」の定義にも踏み込んでおり、主題にさらなる深みを与えている。なお、ドナーのトリック(伏線?)は空振り。

  • Tetchy さん

    切ない。なんとも切ない物語だ。脳を移植された男が次第に移植された脳に支配され、性格を変貌させていく。プロットを説明するとたったこの一行で済んでしまうシンプルさだ。この魅力的なワンアイデアの勝利もあるだろうが、やはり名手東野のストーリーテラーの巧さあっての面白さであろう。脳移植がアンタッチャブルな領域である事をひしひしと感じさせ、その恐ろしさをじわりじわりと感じさせる。しかし作者は別に警鐘を鳴らしているのではない。脳、そしてそれによって形成される自分という物の正体を脳移植という題材で探求しているようだ。

  • Kircheis さん

    ★★★★☆ 世界初の脳移植手術が成功するものの、本来の心優しい性格が破壊的な性格に変貌していく様を描いた作品。 東野作品だけど推理物ではない。 ジャンル的にはサイコホラーなのかな。 狂気に支配されていく『成瀬純一』が実に臨場感たっぷりに描写されていて読んでいてドキドキしっぱなしだった。 冷静に考えるとプロットもオチも良くあるパターンなんだけど、同種の作品群の中でも頭一つ抜けているなぁと感じた。

  • zero1 さん

    【今の僕は、一体誰なのだ?】事件に巻き込まれ、初の脳移植手術を受けた純一。以前の彼から少しずつ変化が。ドナーは誰?狂暴になっていく主人公を見るのは心が痛い。読んでいて他の作品をいくつか連想した(後述)。自分の学習能力にため息が出ても、【変化しないありがたさ】を再確認できる作品。また恵の存在が救い。後半、【人の死とは何か?】という問いが出てくるが、これは後の「人魚の眠る家」につながる。神経学者のラマチャンドランなら興味深く読む(後述)?古くて粗い部分もあるが流石は東野。再読でも【読ませる勢い】を明確に示す。

  • ehirano1 さん

    展開はある程度読める内容なのですが、それでも著者の筆力に圧倒され、ページを捲る手が止まりませんでした。好い読書でした。

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人物・団体紹介

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東野圭吾

1958年大阪府生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業。85年『放課後』で第三十一回江戸川乱歩賞を受賞。専業作家に。99年『秘密』で第五十二回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第百三十四回直木賞、第六回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第七回中央公論文芸賞、13年『夢

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