中国をめぐる安全保障 MINERVA人文・社会科学叢書

村井友秀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784623048595
ISBN 10 : 4623048594
フォーマット
出版社
発行年月
2007年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
22cm,499p

内容詳細

「台頭する中国」の実態は、はたしていかなるものか―。近年、急速な拡大路線をとり、多くの巨大プロジェクトを進めている中国であるが、その将来は未だ不透明である。他方、戦後日本では、軍事を中心とした安全保障研究がながらく軽視されてきたため、中国の安全保障の現状はよくわからず、理解も足らず、極端に単純化された中国イメージがはびこる大きな要因となっている。本書は、中国の陸海空軍の装備と実力はもとより、政治・経済との相互作用や、周辺諸国との緊張関係までも視野に入れつつ、第一線の研究者が最新情報に基づいて、中国の安全保障の実態を解明する。

目次 : 第1部 中国をめぐる安全保障環境(米国の対中安全保障観/ 中国とロシア―ポスト冷戦とパートナーシップ/ 中国と朝鮮半島―「朝鮮問題の朝鮮化」とその限界/ 台湾から見た中国の国防政策と軍事戦略―台湾の『国防白書』を手がかりとして/ 中国とインド/ 中国と東南アジア/ 安全保障と少数民族)/ 第2部 軍事戦略と兵力構成(陸軍の兵力とその近代化/ 中国海軍の発展と課題/ 空軍の戦略と兵力/ C41(指揮・統制・通信・コンピュータ・情報)/ 第2砲兵部隊と核ミサイル戦力/ 軍事ドクトリンの変容と展開/ 中国人民武装警察部隊(武警)/ 党軍関係と軍の派閥)/ 第3部 国防経済と戦略的資源(軍事財政/ 解放軍ビジネスと国防工業(軍民転換・軍民兼容)/ 中国のエネルギー安全保障―軍事安全保障から総合安全保障へ/ 日中関係の基本)

【著者紹介】
村井友秀 : 1949年奈良県生まれ。1978年東京大学大学院国際関係論博士課程満期退学。防衛大学校図書館長、国際関係学科教授

阿部純一 : 1952年埼玉県生まれ。1978年上智大学大学院国際関係論専攻博士課程前期修了。霞山会事務局次長、総務部長、主席研究員

浅野亮 : 1955年青森県生まれ。1979年国際基督教大学大学院行政学研究科博士前期課程修了。同志社大学法学部教授

安田淳 : 1960年東京都生まれ。1989年慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得満期退学。慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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本書では中国の安全保障について総合的に扱...

投稿日:2021/02/25 (木)

本書では中国の安全保障について総合的に扱われています。本書刊行前後にいわゆる「リーマン・ショック」が発生し、中国も経済成長にともなって「韜光養晦」(実力を誇示せず、包み隠すこと)の政策を見直した行動を行うようになり、軍事力の近代化も数年で情報が古くなる程の著しい進展が見られます。 本書の改訂版を期待したいです。

一郎 さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 蟹 さん

    さすがに10年以上前の本なので、今から見れば隔世の感というか、中国の軍事・経済的拡張について牧歌的とすら感じてしまう結論も多い。一方で、表面上の陸海空軍アセットのみならず、C4Iやドクトリン、広い意味でのロジスティクス能力まで分析している上、国内政治からの分析も豊富。中国の対外政策は国内政治の観点が不可欠であることはよく言われるところであるが、その意味では現在においても一読の価値はある。

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人物・団体紹介

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村井友秀

東京国際大学特命教授。1949年、奈良県生まれ。78年、東京大学大学院国際関係論博士課程単位取得退学。米ワシントン大学国際問題研究所研究員。93年より防衛大学校国際関係学科教授、国際関係学科長、人文社会科学群長、総合情報図書館長を歴任。2015年、東京国際大学国際戦略研究所教授、防衛大学校名誉教授。

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