橋を架ける者たち 在日サッカー選手の群像 集英社新書ノンフィクション

木村元彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208498
ISBN 10 : 4087208494
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
269p;18

内容詳細

吹き荒れるヘイトスピーチ、嫌韓反中本の数々…。後押しするかのように、行政もまた朝鮮学校へ相次ぐ差別的な措置を下している。しかし、我々はそこに生きる、ひたむきに何かに打ち込む若者の物語に耳を傾けたことがあっただろうか。強豪として知られる朝鮮高校蹴球部出身の安英学、梁勇基、鄭大世…。スーパープレーヤーたちの物語から、彼らを取り囲む日本社会の今が見えてくる。サッカーで、差別は乗り越えられるのか。マイノリティに光を当て、選手たちの足跡を描き切った魂のノンフィクション。

目次 : 第1章 イマジン安英学の軌跡/ 第2章 「国境」を越える安英学/ 第3章 誠実なるファンタジスタ梁勇基・疾走する人間ブルドーザー鄭大世/ 第4章 帰国運動を巡って刻んだ双曲線 キムミョンシクとリドンギュウ/ 第5章 突破する詩人 理事長リガンホン/ 第6章 レイシズムに抗う李普鉉/ 第7章 CONIFAワールドフットボール・カップ1/ 第8章 日本人オンリー/ 第9章 CONIFAワールドフットボール・カップ2

【著者紹介】
木村元彦 : ノンフィクションライター、ビデオジャーナリスト。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける。著書に『オシムの言葉』(2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞)、『争うは本意ならねど』(2012年度日本サッカー本大賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ばんだねいっぺい さん

    同胞のために行った勇気ある行動のひとつひとつに心から敬意を表しつつ、日本人が行ったヘイトスピーチなどの恥ずべき行為の数々に対して激しい怒りを感じる。

  • ふろんた さん

    贔屓のチームにチョンテセが所属していたことがあったので、在日サッカー選手の置かれている状況というのはある程度知っていたが、本書では選手のルポに留まらず、民族問題まで深く考える。浦和レッズの横断幕問題の背景については本書にある通りならショックである。また、一国家として参加できないマイノリティ民族のためのCONIFAワールドカップについても触れる。この大会が純粋にサッカーを愛するもののためにあるようで感動的である。

  • Inzaghico さん

    安英学のことは名前くらいしか知らなかったのだが、その高潔な人柄がしっかりと伝わってきた。東京大学の御殿下グラウンドで、東大蹴球部に混じって練習していたという。御殿下グラウンドと東大蹴球部の協力がなければ、Jリーガーとして、また北朝鮮代表としての安英学は誕生しなかった。だが、チャンスをつかむ準備を怠らなかったのは、ほかならない安英学だ。北朝鮮という国籍が原因で、海外でプレーすることはならなかったが、そんなときも「しかたがない」と、気持ちを切り替えて前を向くその姿勢にはただただ頭が下がる。

  • hika さん

    在日のサッカー選手達のさまざまな人生(プロ、帰国運動、育成制度の確立、レイシズムへの抵抗)を描き、日本社会と在日を描く。一人一人の選手達の繋がりを書き出す物語は実に強い。FIFAの大会に参加できないさまざまなチームが参加するCONIFAの理念や、ユーゴスラビアでの取材経験から排外主義にあらがう、郷土、チームへの思いう視点は重要だと思う。

  • 鳥義賊 さん

    民族問題とサッカーの関係から大分トリニータの破綻、我那覇選手のドーピング冤罪事件など、いっけん華やかに見えるサッカー界の暗部に光を当ててきた木村さんの仕事はとても意義があると思ってます。浦和の事件についても報道されなかった背景を知って、事の重大さが初めて分かりました。スポーツが偏狭なナショナリズムの道具にされないよう、レイシズムを打破して相互理解に向かうように今後も注目していきたいと感じます。

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木村元彦

ジャーナリスト。1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒業。アジア・東欧などの民族問題を中心に取材・執筆。『オシムの言葉』で2005年度第16回ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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