嫌われるジャーナリスト SB新書

望月衣塑子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784815605483
ISBN 10 : 4815605483
フォーマット
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;18

内容詳細

【内容紹介】

いまの日本はどこかおかしい

2012年以来の長期政権となった自民党。
権力は必ず腐敗といわれるように、本来であれば問題視されることが、まったく問題視されていない。
森友加計問題を皮切りに、「入管法改正案」についてもほとんど議論議論されることがないまま閣議決定。
メディアの側も安倍政権に対して、議論を促すことがないばかりか、お互いの居心地のよい状態を維持しようとしているようにすら感じられる。
緊張感がなくなった権力とジャーナリストとの関係こそが、日本を停滞させる要因となってしまっているのではないだろうか。
ジャーナリストというのは本来、波風を立てるものではないだろうか。
権力に対峙することによって、国民の知る権利にこたえていくべきではないか。
記者クラブに代表される従来のメディアのあり方がこのままでよいのか。
新しい時代のジャーナリストに必要なこととは何か。
嫌われることを厭わない2人が徹底討論していく。


【目次】

第1章 そもそもジャーナリストとは
◎「i―新聞記者ドキュメント」は政権批判ではない
◎空気を壊さないジャーナリストはいらない
◎客観報道とはなにか

第2章 安倍政権の長期化でジャーナリストはどう変わったか
◎憲政史上最長を迎えた「安倍政権」の正体とは?
◎政治家は嘘をつく生き物なのか!?
◎有権者は、政治家をどう選べば良いのか?

第3章 国全体を覆う空気をどう壊すか
◎忖度する政治と忖度する国民
◎権力を監視するメディアの機能が働かない理由
◎権力とジャーナリストの緊張感のない関係

第4章 嫌われたジャーナリストが生き残るには
◎意見をいうこと、議論することの意義
◎相手の嫌なことをどう伝えるか
◎敵を味方に、味方を敵にできるか

第5章 日本のジャーナリズムの未来
◎記者クラブをはじめとする日本のメディアの体制は変わるのか
◎ネットニュースと従来型のメディア
◎フェイクニュースや""作られた""ニュースを視聴者・読者は見抜けるのか?


【著者について】

望月衣塑子(もちづき いそこ)

東京新聞記者。1975年、東京都出身。慶應義塾大学法学部卒。
千葉、埼玉など各県警担当、東京地検特捜部担当を歴任。
2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑の一連の事実をスクープし自民党と医療業界の利権構造を暴く。
社会部でセクハラ問題、武器輸出、軍学共同、森友・加計問題などを取材。

田原総一朗(たはら そういちろう)

1934年、滋賀県生まれ。1960年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。
1963年、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に開局の準備段階から入社。
1977年、フリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ! 』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。
1998年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。
早稲田大学特命教授と「大隈塾」塾頭を務めた(2017年3月まで)。
『朝まで生テレビ! 』(テレビ朝日系)、『激論! クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数。

【著者紹介】
田原総一朗 : 1934年、滋賀県生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所に入社。東京12チャンネル(現・テレビ東京)を経てフリー。「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)、「激論!クロスファイア」(BS朝日)の司会を務める

望月衣塑子 : 1975年、東京都生まれ。新聞記者。慶應義塾大学法学部卒業後、東京中日新聞社に入社。千葉支局、横浜支局を経て社会部で東京地検特捜部を担当。その後経済部などを経て社会部遊軍となり、官房長官記者会見での鋭い追及など、政権中枢のあり方への問題意識を強める。著書『新聞記者』(KADOKAWA)は映画化され大ヒット。日本アカデミー賞の主要3部門を受賞するなど大きな話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kawa さん

    記者クラブの問題点や閉鎖性は従来から指摘されていたことなので、その部分を検証確認するがごとき内容。そう言えば、以前読了の堂場舜一氏の小説「小さき王 第2部」でも新聞社内の政治部と社会部の争いや文化の違いが描かれていましたね。SNSでプロはだしの情報を発信する「覚醒した市民」の存在が紹介されていることも新鮮。

  • 香菜子(かなこ・Kanako) さん

    嫌われるジャーナリスト。望月衣塑子先生と田原総一朗先生の著書。日本では嫌われることが悪いこととされがち。日本には嫌われることを恐れる人が多すぎ。嫌われてもかまわない。嫌われても自分の道を進む。嫌われても嫌われてもへこたれない。嫌われたからと自己嫌悪することはない。ジャーナリストは波風を立てて権力者を監視して対峙するのが仕事。権力者から嫌われてしまうのも仕事のうち。国民から嫌われてしまうのも仕事のうち。嫌われる勇気を持って嫌われることを恐れない望月衣塑子先生や田原総一朗先生のように強く生きないと。

  • risu さん

    2020年9月に出版されているので、安倍さんが総理だったり、コロナがちょっと落ち着いていたり、こういう本はタイムリーに読むべきだと思う反面、少し遅れて読むのもまた客観的に見られて良いのかもと思いました。政治の世界や政治家と記者の関係はドロドロで、やっぱり失望した…。

  • Book shelf さん

    東京新聞記者の望月氏と朝まで生テレビでお馴染みの田原氏が安倍・菅政権、横流し新聞記者、ジャーナリストの未来について語る。カンニングペーパーを読んで終わる首相の程度の低さ、問題を誰も指摘しない取り巻きのみならず、質問を制限された他の新聞記者までもなぜか政権側のカタをもつ異様さに言及。ジャーナリストは政権批判だけじゃなく代案も求められる時代になると言うときに政治家にイエスマンでは、記者どころか一般企業も無理なのではないか…。 田原氏の与野党の評価は的確だと思いました。政治的無関心ではいられません。

  • ヘミングウェイ・ペーパー さん

    田原総一朗さんと東京新聞記者の望月衣塑子さんの対談本。「新型コロナ」と「安倍政権」、記者クラブや記者会見のありかた、ジャーナリストのこれからなどのテーマについて語られているが、某番組のようにこれといった結論がないまま終了〜。政府や官僚の闇に厳しく迫る姿勢は頼もしく思うが、くれぐれも足をすくわれないように。

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