北朝鮮拉致問題 極秘文書から見える真実 集英社新書

有田芳生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212174
ISBN 10 : 4087212173
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

小泉訪朝から20年。
なぜ解決できなかったのか?

◆内容◆
2002年9月、小泉純一郎氏が日本の総理として初めて北朝鮮を電撃訪問し、金正日委員長が拉致を認め、5人の被害者が帰国を果たしてから20年。
小泉訪朝当時、日朝関係は大きく改善するかに見えた。
だが、その後交渉は暗礁に乗り上げ、拉致問題解決を重要課題としていた安倍長期政権、続く政権でも進展がない。
国会の「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」等でこの問題に尽力してきた著者はある文書を入手。
そこには拉致の実態、北朝鮮での生活等が詳しく記されていた。本書は極秘文書の内容を分析し、日朝外交を概観することで問題が解決に進まない原因を指摘。北東アジア安定のために何が必要かを提言する。

◆主なトピック◆
第1部 極秘文書
◎政府の「極秘文書」を分析する
◎安倍総理は、なぜ「極秘文書」の存在を否定したのか
◎はじめて明らかになった日本人の名前とは
◎「極秘文書」はこうしてつくられた
◎拉致被害者の実数を推測させる管理番号
◎横田めぐみさんが拉致された理由
◎横田めぐみさん安否情報の真偽
◎「極秘文書」は外交でどう活用されたか?
第2部 外交の問題
◎歴史的な訪朝はどのように実現したか
◎いまも語られる「拉致の安倍」神話の真相
◎民主党政権の挑戦と失敗
◎日朝「ストックホルム合意」への道
◎幻の「安倍昭恵さん訪朝計画」
◎拉致問題は解決できるのか
◎残留日本人、「日本人妻」、日本人墓地
◎風化していく拉致問題
◎問題解決への私の提言
解説 高世 仁(ジャーナリスト)

◆著者略歴◆
有田芳生(ありた よしふ)
1952年、京都府生まれ。
参議院議員。
出版社を経てフリージャーナリストとなり、主に週刊誌を舞台に統一教会、オウム真理教事件等の報道にたずさわる。
日本テレビ系「ザ・ワイド」等にもコメンテーターとして出演。
政治家となってからは拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題等に尽力。
著書に『ヘイトスピーチとたたかう! 日本版排外主義批判』(岩波書店)、『テレサ・テン十年目の真実 私の家は山の向こう』(文春文庫)他多数。


【著者紹介】
有田芳生 : 1952年、京都府生まれ。参議院議員。出版社を経てフリージャーナリストとなり、主に週刊誌を舞台に統一教会、オウム真理教事件等の報道にたずさわる。日本テレビ系「ザ・ワイド」等にもコメンテーターとして出演。政治家となってからは拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題等に尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Masakazu Fujino さん

    拉致問題の現状と課題がよくわかった。とてもいい本である。

  • 百式改(公論サポーター東海) さん

    拉致問題に関する安倍神話も作られたもののようだ。 皇統問題も拉致問題も何が有っても解決しようと言う気概が政府政治家に感じられない。 政権が内政問題にしてしまっているのも同じ匂いがする。拉致問題に関しては支援団体が圧力団体になってしまっては心ある政治家も離れてしまうのは無理もない。少数の差別主義者が解決に向けての障壁である点でも皇統問題とよく似ている。 主義主張は異なるが、拉致問題 統一教会問題に関しては有田氏を全面支持する。

  • アーク さん

    北朝鮮の拉致被害者が日本とかの国の双方からいかに冷遇され続けているかがよく分かる。小泉政権でやっと認知された拉致問題が、その後のアベ政権で有耶無耶にされ、かつネトウヨのヘイトの材料に利用されるなんて、拉致被害者はどこまでも報われないね。そして有田芳生氏が極秘文書を解き明かしていき、日本政府がひた隠す被害者についても触れてみせるのは、ジャーナリスト魂を見た思いだね。一日も早い拉致被害者の解放を願う。

  • 蝮 さん

    安倍路線では選挙に勝つことができるが、拉致問題は永久に解決しない。不誠実極まりない「拉致の安倍」をファクトをもって淡々と描く。

  • てっちゃん さん

    拉致問題に対する政治の不作為がよく分かる。アメリカ頼りでなく、日本独自の外交が出来ない政治家の無能に呆れるばかりだ。

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有田芳生

1952年京都府生まれ。出版社を経てフリージャーナリスト。統一教会、オウム真理教事件等の報道にたずさわる。2010年に民主党から立候補して参議院議員となり、拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題などにとりくむ(〜2022年)

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