美術館の政治学 青弓社ライブラリー

暮沢剛巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787232724
ISBN 10 : 478723272X
フォーマット
出版社
発行年月
2007年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,237p

内容詳細

国立新美術館をはじめとする美術館の建設ラッシュは、何を意味しているのか。明治期以降の美術館の歴史をひもときながら、文化装置としての美術館をめぐる様々な政治的力学を解明する。

【著者紹介】
暮沢剛巳 : 1966年、青森県生まれ。評論家として、美術・建築・デザインなどを対象に執筆や翻訳活動をおこなう。武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、筑波大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • zirou1984 さん

    新美術館や日本民藝館、セゾン美術館といった個々の美術館に焦点を当てながら、日本に存在する美術館の現状やそれが抱える課題を明らかにしている。新美術館は英語では「ミュージアム」という名称を使われていないことや、最近閉店したリブロを含むセゾン文化が衰退に至る経緯についての話は興味深かった。制度体制的な問題点についての言及もされているが、やはり美術館という枠が日本の文化歴史にどれだけ根付いているのかが根本にあるのだろう。もちろんそれは美術館の問題だけではなく、日本という社会が抱える問題点そのものでもある。

  • 浅香山三郎 さん

    2007年の本で(暫く積ん読だつた本で)あるが、このあとに読んだ『博物館と文化財の危機』や『美術展の不都合な真実』などと並び、コロナ自粛下でタイムリーな読書となつた。もともと、著者が様々な機会に書いた批評をまとめたものだが、ミュージアムの日本における歴史的展開を整理し、文化政策でも文化財保護でもなく観光戦略として構想されるミュージアムの位置付けの問題に及ぶ論点の提示は、13年後の現在でも有効である。学芸員資格科目を履修する大学生や大学院生にも読んで欲しい本である。

  • msykst さん

    一言で言えば、日本の美術館や文化施設を例に、それがどんな政治的/経済的背景の中で作られ、運営されてるのかという本。東博や民藝館から、国立新美や金沢21世紀まで時制は幅広いが、上梓されたのが2007年なので後者については進行形で書かれている。地方の美術館建設ラッシュや指定管理者制度についてはそれがもたらす苦境について書かれてるけど、希望的ビジョンも描かれてて、両義的。が、やはり、その後の展開はシビアな方に行ったんじゃないか。多文化主義への評価等々、今読むとしたらその後の批判や展開も織り込んだ方が良きかと。

  • doji さん

    さまざまな視点からの多角的な美術館についての考察はとてもあたまをもみほぐす読み応えがあったと思う。靖国や民藝についての章もおもしろい。全体として、著者の問題意識とそれに対する厳しい視線が印象的だった。

  • komatchy さん

    前半は日本の博物館・美術館成立の歴史、後半は現状課題。各章で内容が独立してるので、興味のある部分だけ読むのも可能。それぞれの話題や問題提起は興味深いが、1つ1つがそれだけで1冊本が書ける規模のテーマなので、この本だけに盛り込むにはムリもある。しかし、美術館を取り巻く様々なことを知るのはわかり易くていい本。

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