「定年後」はお寺が居場所 集英社新書

星野哲

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210422
ISBN 10 : 4087210421
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
星野哲 ,  
追加情報
:
192p;18

内容詳細

あのドラッカーもお寺を
「NPOの原点」として評価していた!

世界的ベストセラー『マネジメント』などで知られる経営学者のP・F・ドラッカーは、著書『非営利組織の経営』の日本語版の序文の冒頭、以下のように述べている。

「最古の非営利組織(NPO)は日本にある。日本の寺は自治的だった。もちろん非営利だった」と。

今やお寺はお葬式やお墓参りの時だけ行く場所ではなくなっている。近年、婚活や子育てサポート、退職後の再就職支援に、住まいの提供、最期の看取りまで面倒を見てくれるお寺が増えつつある。

30年以上、お寺と関わってきた著者が、こうしたお寺の可能性に着目。過疎や少子化で寺院の消滅が叫ばれる時代に奮闘する僧侶の姿を通じて、お寺が持っていた地域コミュニティの核としての機能を論じる。著者のメッセージは明快だ。「生きているうちに寺に行こう!」――本書を手に、気になるお寺に出かけてみてはいかがだろうか。きっといいご縁にめぐり合えるはずだ。

【目次/見出しは抜粋】
序章 寺は生きている人のためにある
「いま」「ここ」の苦に向き合う
深刻な社会的孤立

第1章 出会いの場としての寺
ご縁をつなぐ場に
ソーシャル・キャピタルとサードプレイス
日本一若者が集まる「劇場」寺院―大阪市・應典院
お寺が主催の婚活「寺コン」―吉縁会
仏教体験しながら男女が交流
「寺なら安心」という信頼がベース

第2章 子育ても、寺で
子育ての悩みを共有―京都市・東光寺
広い本堂は親子の遊び場
貧困の子どものために寺子屋を―名古屋市・性高院
「ちゃれん寺」に込めた思い
家の提供、保育園の開設も
「子どもの寺」として里子を育てる―和歌山県伊都郡かつらぎ町・童楽寺
仏さまへの供物を一人親家庭へ―おてらおやつクラブ

第3章 人の悩みに寄り添う寺
あなたのお話お聴きします―東京都港区・正山寺
1回80分の面談
自死・自殺にも向き合う
街なかに集う「場」を開く
中高年の「生きがい」支える―石川県金沢市・乗圓寺
就労支援のパソコン教室
引き取り手のない遺体を葬儀・埋葬―群馬県館林市・源清寺
身元保証、フードバンク 広がる活動
宿坊で過疎地を支えたい―鳥取県八頭郡八頭町・光澤寺
魚売るのも僧侶の仕事―千葉県勝浦市・妙海寺
過疎の地元を元気に
檀家の支えでグループホーム運営―大阪府池田市・如来寺
空き民家を活用
地域に支えられる「里家」
街なかに「寺子屋」も開く

第4章 人生の終末を支える寺
「いのち」に向き合う―東京都文京区・浄心寺
ホスピスや緩和ケア病棟へ
生前契約で老後から死後まで支える
「四苦抜苦」こそ僧侶の役割―長野県松本市・神宮寺
コミュニティケア目指し介護事業
永代供養墓でコミュニティづくり―新潟市・妙光寺
跡継ぎ・血縁にこだわらない
地域のお祭りに
終章 居場所としての寺に出会うには

コミュニティの核となる寺
お寺検索のポータルサイト
葬儀・法要も出会いの場

【著者略歴】
星野 哲(ほしの さとし)
立教大学社会デザイン研究所研究員。朝日新聞記者を経て独立。墓や葬儀の変化を通して見える家族や社会の変質に興味を抱き、取材・研究を続ける。終活関連分野全般、特に人生のエンディングを社会でどう支えるかに関心があり、その中で社会的リソースとして寺院の役割に着目。単著に『終活難民 あなたは誰に送ってもらえますか』『遺贈寄付 最期のお金の活かし方』などがある。


【著者紹介】
星野哲 : 立教大学社会デザイン研究所研究員。朝日新聞記者を経て独立。墓や葬儀の変化を通して見える家族や社会の変質に興味を抱き、取材・研究を続ける。終活関連分野全般、特に人生のエンディングを社会でどう支えるかに関心があり、その中で社会的リソースとして寺院の役割に着目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちゃとら さん

    図書館本。内容は良いのに題名が悪い👎地域のお寺のあり方を書いている。貧困の子供たちに、お寺の供物を「おさがり」。お悩み相談、寺子屋、婚活、保育園などなど。地域に根差した寺ならではのコミュニケーションスペースとしての活動を紹介。ドラッカーがNPOの原点は日本の寺にあると言ったとか。高級車がずらりと止まっている寺もあるが、檀家が減り存続できなくなる寺もある。是非、地域に根差した寺になってほしいものです🙏

  • ryohjin さん

    お寺の地域での取り組みが紹介されています。地域のコミュニケーションの拠点として、福祉や相談の活動は、既存の制度のすき間を埋めていくためにも、さらに広がりをもっていけばよいのではないかと感じました。。

  • Yoshie S さん

    「定年後」だけではないエピソードが満載なのに、なぜこのタイトル? 寺ヨガや瞑想に参加したことがあるが、悉く中止になってしまった。 読んでみると、コミュニティとしての機能をもっているお寺がたくさん存在しているよう。「寺子屋ブッダ」「まいてら」は覗いてみようと思う。

  • skr-shower さん

    パラパラと。檀家寺が目の前なので馴染みがある場所。サードプレイスや、本来の信仰の場としてのセーフティネットに活用出来たら良いのだろうな。タイトル改変の方が売れると思います。

  • カエル子 さん

    お寺ビジネスを考える機会に備えての予習その2。お寺さんの生き残りをかけた取り組みが数々紹介されていて勉強になった。いずれも「生き残りをかけて」るつもりがないところがポイント。寺という場や立場を地域住民のためにどう活用すべきかを考えてこその結果なのだ。「毎月150万円の持ち出し」で続けられるってどういうこと?とも思ったけれど…。どの取り組みも多かれ少なかれの赤字らしいが、そのままではサスティナブルではない。どうすれば寺も住民もそして行政もが笑顔になれるだろう?マジで難しい問題。ホント「定年後」要らないし笑。

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