ひきこもりのライフプラン 「親亡き後」をどうするか 岩波ブックレット

斎藤環

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784002710235
ISBN 10 : 4002710238
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
112p;21

内容詳細

ひきこもり状態にある人は全国で100万人以上、そのうち40〜64歳は約61万人と言われる。若者問題と思われてきたひきこもりは、今や中高年の問題になっている。親が高齢化するなか、親の死亡に伴うひきこもりの人たちの困窮が懸念される。本書は親の資産を最大限に活用して、ひきこもりの子を生涯にわたって経済的に支えるライフプランを具体的に指南する。

目次 : 1 ひきこもりの理解と対応(斎藤環)(原因/ ひきこもりシステム/ 症状/ 鑑別診断/ ひきこもり支援における段階的対応 ほか)/ 2 ひきこもりのライフプラン(畠中雅子)(親の資産・負債の洗い出し/ 親の収入・支出の確認/ 親の住み替え/ お子さんの収入・支出/ お子さんの住まい ほか)

【著者紹介】
斎藤環 : 1961年生まれ。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理、病跡学

畠中雅子 : ファイナンシャルプランナー。雑誌・新聞・インターネットに多数の連載をもつほか、講演、個人のマネー相談、金融機関のアドバイザー業務などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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2012年に刊行された「ひきこもりのライフプ...

投稿日:2021/06/30 (水)

2012年に刊行された「ひきこもりのライフプラン 「親亡き後」をどうするか」の「新版」です。薄い冊子(「岩波ブックレット」としては、やや厚めですが)ながら、「ひきこもり」について、その問題の概要だけでなく、具体的な「ライフプラン」を提示しているという点が、本書の特筆すべき特徴といえます。また、提示される「ライフプラン」が、「就労動機」を無理なく生まれるように、「働かなくてもなんとかなる」という段階を設けている点は、「ひきこもり」当事者の視点に立った、実現可能性の高い提言に思えます。 (2020年4月7日 第1刷発行)

梨杏 さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ネギっ子gen さん

    改訂新版。ひきこもりの人は全国で100万人以上。うち40〜64歳は61万人。若者問題であったひきこもりは、今や「8050問題」と言われ、中高年の問題になってきた。そのため、親が高齢することで、親の死亡に伴うひきこもりの人の困窮が懸念されている。そこで、親の資産を最大限に活用して、ひきこもりの人を生涯にわたって経済的に支える仕組み作りが求められている。本書は、「親亡き後」のライフプランを、ファイナンシャルプランナーの畠山雅子氏と思春期や青年期の精神病理が専門の精神科医・斎藤環氏のお二人が具体的に指南する。⇒

  • ラグエル さん

    ファイナンシャルプランナーが、親の資産を使って、引きこもったこどもがどうやって生き切り抜けるかをシミュレートする。これが現実的なところなのかもしれない。外に出て働けるのがいいとは思うけど。でも、必要。

  • 乱読家 護る会支持! さん

    ひきこもり支援は、 「〈治そう〉としてはいけない」 「「就労」をゴールにしてはいけない」 「「正しい」ことや重要なことを話そうとしてはいけない」 「軽いおしゃべりこそが対話である」などの逆説的支援が大事。 なぜそうなるのかは、、、、 「「働かなくてもなんとかなる」と思えた時に初めて、就労動機が生まれるから」。「なんとかなる」という安心感こそが、社会に一歩踏み出す際の足場となるからである。。。

  • らる さん

    ひきこもりからの社会参画には家族以外の理解ある第三者の加入が必要/ひきこもりは困難な状況にあるまともな人/本人が自分のひきこもり状態に満足することはない。誰よりもまず本人が自らの引きこもり状態を恥じている/まず本人が安心できる環境を整え、少しずつ受け入れ可能な範囲で自立を促す/たわいないおしゃべりこそが安心の源/「正しい反論は×」、それより本人がどのような思いで苦しんできたかに寄り添う/ただし、話は聞いてもいいなりになってはいけない

  • 薄い月明かり さん

    たった1人のひきこもりに、様々な分野の専門家が寄ってたかって長きにわたって親切に関わり続けることが必要。その上、「働かなくても大丈夫」って寄り添いながらライフプランを一緒に考える。なんてお花畑で、生産性ゼロな話なんだろう。でもその反面があるし、訳がある。 誰もがこの町のどこかに承認される居場所をもてる仕組みが必要だと、声もあげられずに身を裂いて教えてくれてるんだろう。社会的受難者の、弱い者の警鐘を聞き逃してはならない。

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