「自傷的自己愛」の精神分析 角川新書

斎藤環

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040824307
ISBN 10 : 404082430X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;18

内容詳細

「自分には生きている価値がない」「ブサイクだから異性にモテない」。言葉で自分を傷つける人が増えている。「自分が嫌い」をこじらせてしまった人たちの、自傷行為のように見える言動。その深層心理に、ひきこもり専門医である精神科医が迫る。誰にでも、何歳からでも起こり、一度おちいると出られない、徹底的な自己否定。「ダメな自分」「変えられない自分」の思い込みを見つめ直し、健全な自己愛を取り戻す方法を探る。

目次 : 第1章 「自己愛」は悪いものか(精神医学界で否定されてきた自己愛/ トランプ元米大統領は自己愛性パーソナリティ障害か ほか)/ 第2章 自分探しから「いいね」探しへ(「自分が嫌い」≠自己嫌悪/ 戦後精神史はどう移り変わったか ほか)/ 第3章 過去からの呪いを解く(「ひきこもり」は誰にでも起きうる/ 男性と女性の「自傷的自己愛」の違い ほか)/ 第4章 健全な自己愛を育むために何ができるか(「自己肯定感」は続かない/ 自己肯定感がなくても、頑張る人たち ほか)

【著者紹介】
斎藤環 : 1961年生まれ。岩手県出身。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院・診療部長を経て、筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学・病跡学、「ひきこもり」事例の治療・支援ならびに啓蒙。漫画・映画・サブカルチャー全般に通じ、新書から本格的な文芸・美術評論まで幅広く執筆。著書に『社会的ひきこもり』『母は娘の人生を支配する』『承認をめぐる病』『世界が土曜の夜の夢なら』(角川財団学芸賞)、『「社会的うつ病」の治し方』ほか、著訳書に『オープンダイアローグ』など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネギっ子gen さん

    【自傷的自己愛:自分自身の愛し方がわからなくなった人が、たまたま迷い込んでしまう迷路のようなもの】引きこもり専門の精神科医が、言葉で自分を傷つける人の深層心理に迫り、思い込みを見つめ直し「健全な自己愛」を取り戻す方法を探った書。著者は、<成長や成熟といった望ましい変化は、「自分自身でありたい」欲望、すなわち自己愛を大切にするところからもたらされるものです。/近しい人との「対話」を続けていくこと。そうしたことの積み重ねが、いつのまにか「新しい自分」につながっていくことでしょう。私はそう確信しています>と。⇒

  • ころこ さん

    著者の専門である「ひきこもり」の知見を利用して「自傷的自己愛」という社会的現象を論じている。「自己愛とは「自分が好き」という感情ではなく、「自分自身でありたい」という欲望のことである。」これが痛いほど響く人は本書を読む価値はある。著者が度々使う自己愛の定義「自分が嫌い、というそんな自分が大好き」に「自傷的自己愛」という別名を付しただけで、残念なことに新しい言葉ではなく、「ひきこもり」の心性そのものである。概念的な話が前半にあり、第1章が読み辛い印象がある。後ろの第4章から読んでいく方が読み進めるのに苦労し

  • 香菜子(かなこ・Kanako) さん

    「自傷的自己愛」の精神分析。 斎藤 環先生の著書。承認欲求が満たされないと自傷的自己愛になりやすい。自分に自信がないと自傷的自己愛になりやすい。誰からも認められなくても気にしない。他人から批判されたり嫌われても気にしない。自分勝手でもかまわない。自分のことを守れるのは自分だけ。自分のことを一番大好きなのは自分。自傷的自己愛ではなくて純粋な自己愛が大切。自分を大好きになること。自分が一番。自分優先主義を貫くこと。

  • たばかる さん

    主に思春期の頃の体験を契機とし、自分のことを否定的に考え続けてしまう状態を自傷的自己愛と呼ぶ。現実体ではひきこもりや求職中の人間だけでなく、ぐるぐる内向的な人間でもある。著者である斎藤は、これらが過剰に「承認」を求める社会の問題として批判しつつ、当人の尊厳を保ちながら話したり行為したりする場所や関係性を重視した。/その他学問的知見も散見するのでぱらっと読むだけでも勉強になる。↓思ったこと

  • 水色系 さん

    本屋を歩いていて、これ、私のことでは…?と胸騒ぎを禁じ得ず購入。プライドは高いが自信がない。自分が周囲からどう思われるかを考えてしまう。自分を傷つけるような発言をするのは自己愛(自分自身でありたい気持ち)が強いから等、あー(確かにね…)となった。人との関わりから自ら遠ざかってきた部分は正直ある。近況が知りたくて手紙を書いた友達(我ながら手段が遠まわしすぎる)から最近返事が届いた。返事の返事を書きつつ、電話したいなと思った。

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