妖怪の誕生 超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学

廣田龍平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787220943
ISBN 10 : 4787220942
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
388p;21

内容詳細

カッパ、カマイタチ、くねくね…私たちはなぜ、それらを妖怪と呼ぶことができるのか。十八世紀末から現代までの自然/超自然、近代/非近代をめぐる議論、日本の知識人の言説や学知を渉猟して、現代の妖怪概念が生成してきた過程を丁寧に分析する。妖怪と妖怪研究の関係性を、存在論的転回の人類学の視点から批判的に検証する。

目次 : 妖怪学の存在論的前提/ 第1部 妖怪と超自然の近代(超自然概念をめぐる論争/ 妖怪の超自然/ 妖怪の近代)/ 第2部 妖怪の非近代的概念化(妖怪の文化/ 妖怪の科学/ 怪奇的自然)/ 妖怪学の原理

【著者紹介】
廣田龍平 : 1983年生まれ。法政大学ほか非常勤講師。専攻は文化人類学、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワッピー さん

    【日本の夏は、やっぱり怪談2022】イベント参加本。柳田国男の【零落した神】という伝統から離れ、妖怪はどこに位置するのか?自然【nature】に属するのか、超自然なのか?彼岸・此岸にあるのか、神霊界にあるのか?といった東西の近代から妖怪の誕生と固定化のプロセスを探る労作。西洋と日本のUMAの同定プロセス、あるいは鎌鼬がどうやって科学的知識となり得たか(真空・電気説の定着)という歴史、そしてネットロアのくねくね現象などに触れつつも、かなり哲学領域に踏み込んだ内容です。ワッピーのいいかげんで雑な読み方では ⇒

  • 佐倉 さん

    第一部の結論的な言葉「妖怪が前近代的だったことなど無かった」が印象的。妖怪とは近代的な世界観にいる僕たちが前近代の世界観を把握するための位置付けである……とも言える、という。民俗学や妖怪学では信仰に纏わる零落理論や文化事象として理論化されてきたが、それだけが妖怪ではないということを蘭学者と河童(シーボルトとのやり取りと西洋の動物や神との比較)、鎌鼬の妖怪的な面と俗説と化した真空説、現代妖怪であるくねくねなどについての議論から論じていく。

  • mittsko さん

    これまで、少なくない数の一級の学術人士が、考えても考えても明言できなかった《あいだ》の存在論(明言したら《あいだ》性が消えてしまうことは自明なので、ぎりぎりの接面をたどる文体を模索するしかない)を、ラトゥールを使うだけで、こんなにも簡単に、メレオロジーだ、部分的なつながりだっつうことで明言できてしまうというのが、まだ釈然としない… でもやっぱり、これでいいのかなぁ… それが、まさにラトゥールが願い目指したことだしなぁ… と煩悶する私ではありした… 結局最後まで…(´・ω・`) うん、でもこれでいいんだろな

  • Go Extreme さん

    妖怪学の存在論的前提: 概念の超自然的性格 学史における存在論的区分 妖怪と超自然の近代: 超自然概念をめぐる論争 自然概念の多様性 超自然概念の有効性 超自然概念の批判 非日常的なものとしての超自然 精霊的用法 超自然概念の多様性と統一性 妖怪の超自然 妖怪の非近代的概念化: 妖怪の文化 妖怪の科学 俗信に対する一般対称性 妖怪の科学的研究 俗信と民俗学 真空説―その誕生から衰退まで 俗信と科学知識の場 怪奇的自然 妖怪学の原理: 怪奇的自然と妖怪の概念 妖怪学の新たな原理

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