中国はいかに国境を書き換えてきたか 地図が語る領土拡張の真実 草思社文庫

平松茂雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794223210
ISBN 10 : 4794223218
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;16

内容詳細

そもそも中国に国境という概念は存在しないのである。世界は自らの「中華世界」とその周辺の「夷狄」で成り立っており、周辺の勢力が増せば縮小し、弱体化すれば拡張する。中国の歴史はつねにそうした膨張と縮小の繰り返しであり、その「戦略的辺彊」を長期間にわたり実質支配すれば、地理的境界を拡大することができると考えてきた。時代によって「顔」を変え、「形」を変えて生き延びてきた中国。その領土拡張政策を予測するうえでの重要な指針を与え、威嚇と恫喝の裏に隠された中国最大の弱点を浮き彫りにする。

目次 : 第1章 史上最大の版図に膨張する現代中国(中国は多様なる一つの世界/ 極めて異質な国防意識/ 民族問題という内なる火種)/ 第2章 中国はいかに領土を拡張してきたか(「中原の地」と「化外の地」/ 満洲/ 蒙古/ 新彊/ チベット/ 併合できなかった地域)/ 第3章 知らぬ間に築かれた軍事大国の礎(二度と侵略されない国へ/ 地理的要素に配慮した中国の国防体制/ 米ソの間隙をつく第三国へのたくみな進出/ 敵と味方は利害で変わる/ 毛沢東の異常なまでの防衛観)/ 第4章 アジアの大国から世界帝国への豹変(「現代版中華世界」の再興/ 南シナ海は核心的戦略区/ 西アジア、インド洋から中東、さらにアフリカへ進出)/ 第5章 中国はどこまで膨張するのか(東シナ海をわが物顔で徘徊する中国海軍/ 海の辺彊、西太平洋)

【著者紹介】
平松茂雄 : 中国の政治・軍事戦略研究の第一人者。1936年、静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程修了。法学博士。専門は現代中国(軍事・外交)。防衛庁防衛研究所研究室長を経て、1987年より2005年まで杏林大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 榊原 香織 さん

    2011年刊行の文庫化。対中国ホイッスラー。 著者の警告通りになってきてるような気が。 国境の概念が中国は独特らしい(ないっていうか)

  • James Hayashi さん

    中国の政治・軍事戦略研究の第一人者、11年著。中国の戦略を歴史的に見てとれ、未来の布石が見えてくる良書。/満州に支配されていたこともあるため、少数民族の動きに敏感である。その為、チベットやモンゴル族を一つの省でなく分散させている。モンゴルは中ソの緩衝地帯であったが、内蒙古と外蒙古と国と省に分け、チベットも大きな纏まりを解き青海省と四川省に分け、更に大量の漢民族を移入させている。(パンダも元々チベットに生息していた)/タイ半島を横断する運河(構想中)が完成すれば、距離の短縮だけでなくマラッカ海峡を 続く→

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