地元を生きる 沖縄的共同性の社会学

岸政彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779514975
ISBN 10 : 4779514975
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
439p;19

内容詳細

階層格差という現実のなかで生きられる沖縄的共同性―。膨大なフィールドワークから浮かび上がる、教員、公務員、飲食業、建築労働者、風俗嬢…さまざまな人びとの「沖縄の人生」。

目次 : 序文―沖縄にとって「地元」とは何か/ 第1章 沖縄の階層と共同性/ 第2章 距離化―安定層の生活史/ 第3章 没入―中間層の共同体/ 第4章 排除1―不安定層の男たち/ 第5章 排除2―ひとりで生きる

【著者紹介】
岸政彦 : 1967年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。主な著作に『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)、『ビニール傘』(新潮社、2017年、第一五六回芥川賞候補、第三〇回三島賞候補)、『図書室』(新潮社、2019年、第三二回三島賞候補)など

打越正行 : 1979年生まれ。和光大学現代人間学部講師、特定非営利活動法人社会理論・動態研究所研究員。専門は、社会学、沖縄、参与観察

上原健太郎 : 1985年生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。大阪国際大学人間科学部心理コミュニケーション学科講師。社会学。主な専門は沖縄の若者の就労問題

上間陽子 : 1972年生まれ、東京都立大学博士課程退学、琉球大学教育学研究科教授、専攻は教育学。これまで学校から逸脱する少年・少女や沖縄の貧困などについて学校内・学校外から調査してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • shikashika555 さん

    岸正彦さんのオンライン講座次回資料として読んだ。 かねてから リゾートと基地の街、相互扶助の楽園みたいな切り取り方で沖縄を理解することに強い違和感を持っていた。 戦争被害でも米軍基地でも癒しのリゾートでもない普段の沖縄は、内地で暮らす人間には不思議なほど見えてこない事に不審を抱いてもいた。 職業や所得により、安定層 中間層 不安定層に属する人達から見た沖縄に対する語りを聞き取る形で構成されている。 驚く程濃密な語りと、不安定層への参与観察の内容に酔いそうになりながら、休み休みの読書であった。

  • ばんだねいっぺい さん

    沖縄の話のようで日本全体の話であり、身につまされるような別世界のような、家族的連帯の暖かさと排除された者たちの行き場のなさ。いつまでたってもよそ者でしかいれないよそ者。うーん。自由でいいと思ったな。

  • ま さん

    沖縄的な共同体は決して一面的なものではなく、ある人にとっては怠惰に感じられたり、またある人には過酷な一面を見せたりするということ。いやー読み応えあった。安定層のおじさんとは一献傾けたいくらい共感するものがある。安定層の最後に出てくる女性は著者の一人かな?不安定層の世界はカイジを彷彿とさせるエグさ。調査のためそこに飛び込んでいく打越氏の根性半端ない。「終わらないパシリ」って妙にじわじわくるワードだけどきつかった。少子化と建築現場の小規模化によって下積みが延々続くということらしい。あれこれひっくるめての沖縄。

  • ねお さん

    観光で沖縄に行けば美しい海に美味しい食べ物に彩られた、まさに楽園。しかし海沿いの道路を走れば、一頭地に米軍基地が永遠と続き、交通安全祈願の石碑が信号機ほどの数で並び、内地ではみられないほど多くの建築工事のための土砂を積んだトラックが列をなしている。旅での食事の物価は高くなるが、沿岸沿いを離れれば貧困が目につき、スーパーでは高齢者が介助を必要としている。ウインカーを出さずに車線変更する車が多いが、飲酒運転が後をたたないというのにも頷ける。そんな沖縄に住む人たちのことや沖縄という土地を知りたくて手に取った。

  • 伊田林 浮刄 さん

    ★★★★☆サービス業と建設業に偏ったいびつな産業構造のなか安定層(公務員やローカル大企業)・中間層(地元の繋がりでサービス業に従事する人々)・不安定層(貧困低学歴な建設作業員や風俗嬢)に分断された沖縄の階層社会を参与観察を通して描いた本書。県外の人間が抱く沖縄のイメージをことごとくぶち壊してしまうような生身の沖縄の人々の暮らしが描かれている。これに銃と麻薬が加わっていたらまんまドン・ウィンズロウの世界じゃんって感じ。最後は春菜さんの人生に幸あれと願いそっと本を閉じました。

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