わさびの日本史 鮨・蕎麦・刺身…和食との出会いを探る

山根京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784829972335
ISBN 10 : 4829972335
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
追加情報
:
239p;19

内容詳細

栽培植物起源学の研究でわかった!歴史のミステリー。ワサビは日本で栽培が始まった数少ない野菜の一つ。日本固有の野生植物は、いつ、どこで、どのようにして栽培植物になったのだろう?DNA解析でワサビが固有種であることを明らかにした著者が、古典籍と絵画を渉猟してその謎に挑む!

目次 : 第1章 人類史以前のワサビ(DNAでわかったワサビの来た道)/ 第2章 昔の人は、ワサビをどのように食べていたのだろうか?(室町時代以前/ 最大のターニングポイント―室町時代/ 安定の時代へ―安土桃山時代以降)/ 第3章 ワサビの謎(戦国三英傑はワサビを食べたのだろうか?/ 徳川家康とワサビの運命的な出会いとは?/ 江戸初期、ワサビはどのように使われた?/ 「握りずしにワサビ」が定番になった訳は?/ 日本全国津々浦々にワサビが定着した理由とは? ほか)

【著者紹介】
山根京子 : 岐阜大学応用生物科学部准教授。ワサビの進化、栽培化の謎のさらなる解明に邁進中。ソバ属、コムギのなかまなど、植物遺伝資源の保全にも取り組む。京都府出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    「刺身に醤油とわさび」はいつから定着したのか?著者はワサビ研究を大学で行う栽培植物起源学が専門。DNA分析でワサビが日本固有種であると証明し、大陸から日本列島形成後に入り日本海要素植物になったと推測。最も古い記録は飛鳥時代の木簡にある委佐俾。山葵となるのは917年編纂の本草和名。わさび発祥の地と駿府城、徳川家康との関係。江戸時代、魚より貝や鳥に合わせる調味料だった。なぜ韓国は唐辛子で日本は山葵なのか。未来への展望まで研究は果てしなく、歴史を探検するような面白さ。消費者として山葵文化を大事にしたいと思った。

  • パトラッシュ さん

    ヨーロッパ人が世界に植民地を築いたのは肉をおいしく食べる香辛料を求めたためと何かで読んだが、肉食がタブーとなった日本では魚食に適合したわさびが受け入れられたとは新しい視点だ。わさびの発見や栽培の拡大について、史料が少ない中で歴史を辿っていくプロセスが面白い。世界的にはコショウとトウガラシが大部分なので、わさびの定着は和食のみならず日本史にも影響を与えたわけか。そのわさびが失われつつあるとの警告は、わさび好き日本人の1人として心配だ。和食が世界遺産になったと浮かれる前に、自分たちの足元を見直さねばならない。

  • まさ さん

    図書館でなんとなく手にした1冊。わさびはよく口にするし、山に入れば今も続いているわさび田やその名残も所々に見られるのでとても身近な存在です。読み進めていくと、中国にウリ二つの植物が自生している!という事実があったり、信長・秀吉・家康が客人にもてなした献立を紐解く要素になったり、興味深い事柄がぞろぞろ出てきました。極めつけは、日本のわさびが「有東木」という一系統のみと思われていたところ、白山麓に別系統があるようだということ。あらっ近くだわ。わさびがさらに身近になってきた。

  • 姉勤 さん

    ワサビが日本人とどう関わり、また食文化的な面でどう役割を果たしてきたか。 氷河期と間氷期の間に日本に大陸から自生したと言われるが、現代では日本固有種。古くは飛鳥時代の木簡に税として収められ、薬草や珍味として、現代のように広く食されるようになったのは、やはり江戸時代の握り寿司。その下地となった武士の饗宴料理など、文献を渉猟し多方面からの考察が面白い。そして、自然環境の変化や日本人の食生活の変化による、ワサビの現代の問題も語られる。

  • ようはん さん

    日本におけるわさびの食文化史。わさびといえば静岡のイメージはあるが元々は日本海側の豪雪地帯の山々で寒さに耐性がある為に進化してきた植物であるのは意外。記録上では飛鳥時代から食されており、最初は細々と食されていたのが江戸時代に伊豆で栽培されたのが鮨の登場等による江戸の食文化に組み込まれて普及していく等の歴史も楽しく読めたが、近年は鹿の食害等による野生種の急激な減少や若者のわさび離れ辺りは気になる所。

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山根京子

岐阜大学応用生物科学部准教授。ワサビの進化、栽培化の謎のさらなる解明に邁進中。ソバ属、コムギのなかまなど、植物遺伝資源の保全にも取り組む。京都府出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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